【d!】愛憎のカトラリー【短編集】 (ページ7)

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犬なのは／ knsm byり。ページ7

コネシマ

『ふへ～......やっっと着いた私のマイルームぅ......』

連休明けの激務や帰宅ラッシュの満員電車に体力を全削りされてくたくたになって帰ってきたらまた晩御飯を作らなけれ......

あれ、部屋の明かりついてる...？ん？ハンバーグの香り...はっ...！！そこで私は１つの可能性にたどり着いてリビングにまで猛ダッシュ

『ただいまー、、！！』
「おーう！待っとったで...」

ここでコネが口籠った事も気づかずにコネをぎゅっと抱きしめる

『んん～コネ～！！』

するとふわりと香るのはハンバーグの匂いではなくコネの柔らかな柔軟剤の香り

「うん、今日もようけ触られとったなぁ...」

その一言でしょんぼりとしてから首にガブリと噛み付いてくるコネシマに勢い負けして倒れてそのままゴチリと頭と床がこんにちは

『も～やめて～～、歯型つくから！！』

「？ええやん、俺のもんやってこと分かってもらえるやろ？」

はぁーっ！この男は......本当に犬のような純粋な瞳にいつも負けてしまう

『ほら、ご飯作ってくれたんでしょ？一緒に食べよ！』

押し倒してきたコネシマを押し返して一緒に立ち上がって机まで追いやる

「でもなぁ、俺やっぱ嫌やわAが他の男に触られとるなんて」

と言っていつのまにか背後に移動し私の肩にガブガブと噛み付くコネ

『う～、そう言ってくれるのはありがたいし嬉しいし好きだけど働かないっていうわけにはいかないんだよねぇ』

またまたお得意のションボリガオしてこちらを見てくるコネシマさんを背にして作ってもらったハンバーグをもそもそと食す

「じゃあ俺が養ったるし嫁にも貰ったるから、辞めてくれへん？」

パッと思いついたようにキラキラとした目でこちらを見つめてくる......あれ、ある意味プロポーズ？

え、数年付き合ったコネシマさんからプロポーズですか...？

『ね、ねぇコネ......それってプ、ププロポーズズ...ってこと......？』

「せやけど、どした？......んまぁ、結婚したら首輪をつけて......」

『む....それならコネは口輪をつけなきゃだめだね...』

もう私の肩を噛めないようにね

もう俺以外の他の男のこと見れないようにな