8 ページ8
.
私の言葉を待っている雰囲気が、
じっと見つめる視線が、
耐えられなくて目を逸らしてしまう。
「ガチどした？」
さっきまでからかっていたのに、
少し落ち着いたトーンで投げかけられる問いかけ。
べつにどうしたってことはない。
というか、一番最初にふっかけたのはしゆんのくせに。
「……っ、い」
「あ？」
「…もっかい、して」
わたしから小さくこぼれた言葉を今度こそ拾ったのか、
なにも言わないしゆんが気になって、
そっと視線をあげる。
目が合った、バチッと整った表情は、驚嘆していた。
「しゆん…？ ﾋｬｯ」
名前を呼んだと同時に、また引き寄せられた。
今度はあっという間に腕の中だ。
ｷﾞｭｳｯと力いっぱい抱きしめられる。
「あﾞーーーー。っんとに、なんなのオマエ」
私の、首元に顔を埋めながら喋るしゆん。
「ね、しゆ、くすぐった…」
「ガチどこで覚えてくんの？そんなん」
え、無視なの…？
私の言葉は届いているのかいないのか、
体勢は変えてくれず、ただ腰に回された腕の力は込められていくばかり。
「そんなん、って？」
「あーはいはい。あれでしょ？天然だと。自然にね、狙ってるわけじゃないと。わかるわかる」
わたしの頭に顎を乗せて、ブツブツと一人勝手に呆れている。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
オタク人間(プロフ) - えーまってー。やばぁい。推しが尊すぎるぅ。私もしゆちゃと付き合いたぁい。(ブサイクには無理だよ☆★)もう作者さんの全作品みますわ (9月1日 20時) (
レス) @page14 id: 950f4f2efe (このIDを非表示/違反報告)
Moon(プロフ) - みずきさん» コメントありがとうございます！ドキドキしていただけて嬉しいです(*´˘`*)♡しゆんさんぽさを感じていただけたようで安心しました（笑） (2022年7月30日 21時) (レス) @page14 id: 02a74fbdb5 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - めっっっっちゃ面白かったです！ドキドキしたし、しゆちゃっぽかったです！最高です！ (2022年7月30日 19時) (レス) @page14 id: e41f8fb311 (このIDを非表示/違反報告)
Moon(プロフ) - みずきさん» 直球な感想、嬉しいです…！ありがとうございます♡完結しましたので、最後まで見ていただけると嬉しいです(* ᴗ ᴗ)！ (2022年7月30日 18時) (レス) id: 02a74fbdb5 (このIDを非表示/違反報告)
Moon(プロフ) - 萌 李 。さん» 初コメありがとうございます！ドキドキしていただけて嬉しいです( ˘꒳˘)完結しましたので、最後まで楽しんでいただけますように☆ (2022年7月30日 18時) (レス) id: 02a74fbdb5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Moon | 作成日時：2022年7月27日 17時
