Ｎｏ．259 ページ29
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▼ 焦凍 side__
年明け。やっとAの面会許可が相澤先生から降りた。
クラスの連中は喜んでいた。俺もその中の1人だ。
次の日、A組全員でお見舞いに行くことになった。
Aに会えると思うと、無性に嬉しくなった。
Aに会える日をずっと待っていた。
お前が倒れたって聞いた日から。
無断で面会をしに行こうと思ったことも
何度もあるくらいだ。
こんなにも、アイツに会いたかったはずなのに、
いざ病院に着くと、手足が凍りついた。
ふと、Aに会うのが怖くなっちまった。
もし、Aに嫌われたらと思うと怖くなった。
俺が守れなかったせいでこんな目にあっちまった。
あの時、無理にでもお前を止めていれば。
俺も一緒に着いていけばと何度も後悔した。
しばらくして、面会を終えた緑谷が俺に向かって
｢黒宮さん轟くんに会いたがってたよ｣と声をかけられた。
その言葉を聞いた瞬間。再びAに
会いたいという気持ちが強くなった。
____正直言うとまだ怖ぇ気持ちがある。
だが、それよりAに会いてぇっつう気持ちが強かった。
緊張しながらも、病室のドアを開けると
此方に振り向いたAがいた。
_______ 胸 が 高 鳴 っ た。
俺は見つめるだけでは満足できなくなり、
Aに抱きついた。
_______ 落 ち 着 く 香 り 。
『焦…凍…くん……？』
_____ 落 ち 着 く 声 。
胸の中が満たされていくのが分かる。
無意識に俺の服の後ろを掴んでくれている
Aの手。
______ 可 愛 い 。
そのままずっと、俺を掴んでいて欲しいと思った、
A の 全 て が 愛 お し く て 堪 ら な か っ た 。
＊
しばらくして、Aを離すと
何故か、Aは静かに涙を流していた。
すげぇ、辛そうな表情。
何 か あ っ た の か ・ ・ ・ ・ ？
心配が頭をよぎった。
お前には笑っていて欲しい。
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なな(プロフ) - 抹茶大福( ^ω^ )さん» わわっ。う、嬉しすぎます…！そう言って頂けてほんとうに励みになりますし、嬉しいです。1章から長い小説なのにここまで読んでいただき、嬉しすぎるお言葉まで…！、本当にありがとうございます！ (2021年12月27日 23時) (
レス) @page34 id: 8715bf40b3 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶大福( ^ω^ ) - 初コメ失礼します！この小説、第1章から読んでいるんですがもう、メチャメチャ好きで心がキュンとしたり悲しくなったりと感情が変わりながら読んでいます！これからも楽しみにしています！頑張ってください！ (2021年12月27日 23時) (レス) @page37 id: b77efa1f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな | 作成日時：2021年11月28日 21時
