１歳差の不良 (ページ3)

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「A、明日の放課後どっか行かない？」

HRが終わって私に話しかけてきたのは中学からの友達の神川るり

『良いよ、なんか食べに行きたい』

「了解！じゃあまた明日ね」

るりは私の一番の女友達。いわゆる親友

明るくて誰からも愛されるような子だ。

私もそろそろ帰るかっと思って下駄箱で待ち合わせをする

え？誰とかって？

「A～遅くなった」

『今来た所だから大丈夫だよ』

良かった～と満面の笑みを浮かべるのはお兄ちゃんの川村壱馬。

1つ歳上のバカおにぃ。

「んじゃ帰るか」

歩き出したお兄ちゃんの隣に私も並んで歩く

そしたらまぁそこそこイケメンの兄(私は認めないけど)はモテるわけで周りの女子がキャーキャーと騒ぎ立てている

『ねぇお兄ちゃんもしかして私の事まだ誰にも話してないの？』

「だってAが妹って知ったらまた女の子達寄ってくるやろ？Aは俺の(仮)彼女って事で、」

『バレるのも時間の問題だと思うけど』

「まぁそれもそうやな」

はははっと楽しそうに笑う兄。

意外と腹黒い……

お兄ちゃんのことは別に嫌いじゃないし何かあったら守ってもらえるしね。

優しい妹だから付き合ってあげる(笑)