俺の彼氏は浮気性 3【BL】

なかよち（Wピース） ページ5

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グラりと視界が揺れて、一気に体が重くなる。













なんだこれ、


くっそねみぃ…








あ、これ……まえにも寝不足のときなったな…



あれはたしか、硝子に貰った薬で…

















視界も脳もグルグルと回り出す感覚の中、
凄まじい眠気に俺は果てた。



















＿＿＿＿＿＿＿



















次に目を覚ました時。





外はすっかり暗くなっていて、
真ん丸の月が空にポッカリと穴を開けていた。
















「よっ、寝坊助」













足元のベッドの柵にもたれかかる硝子は
ニヤニヤした面で俺を見てくる。


「隈もすっかり取れたね」なんて笑ってるもんだから

『…薬盛んなよ』と言い返す。



















「人聞き悪い事言わないでくれる？ただの睡眠薬だし」



『俺あのグラって眠くなんの苦手なんだよ…』



「文句言うな。あんたがちゃんと睡眠とらないと
私の反転術式も本領発揮しないんだよ。」




『え、そうなん？』















それからも硝子は俺とくだらない会話をしながら
熱を測ったり包帯を変えてくれたりした。





その時に今回の姉妹校交流会の結果を教えて貰った。














まずは団体戦。





悟と傑によって京都校の大半の生徒が戦闘不能にされ、
七海と硝子ペアによって呪霊討伐がされた。

俺も序盤に悟・傑から逃げてきた
京都校数名の生徒を戦闘不能にし、

その時点で直哉を残す京都校は一体も呪霊を
討伐すること無く、全滅。








0-10で東京校の圧勝に終わった。











ちなみに、

俺の事は直哉との交戦の末の事故として
処理されたらしい。









この真実を知っているのは

当人の俺と直哉。
俺の有様を目の当たりにした悟。
それを処置した硝子のみだった。



















「で、今日の個人戦は一試合で終了。
理由は京都校の人数不足。

ちなみに一試合は病み上がりの直哉vsピンピンした悟。

結果は言わずもがな、直哉は昨日よりも
ボコボコにされて今は集中治療室。」











『ヤバ…』










「つーことで東京校は団体個人両方、圧勝。」











『うぇーいさすが東京校〜。』



















よっしゃー
来年はクソ長ぇ新幹線もクソ長ぇバスもなしだー


と、2人で盛り上がった。



















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