俺の彼氏は浮気性 3【BL】

苦労人は繰り返す ページ21

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『うっせぇぞチンカス共〜』








と、俺の声で漸く止まる2人。

どうやら今回の喧嘩の発端は俺の机の位置が
悟寄りか傑寄りかで揉めたらしい。





死ぬ程どうでもいい。

喧嘩するなら外でやってくれ。俺は知らん。













それでも暫くすると懲りずに、

どっちのせいでAに怒られたとか、
そもそもはどっちが悪いとか揉め始める。









そして最終的に、


「「どっちのが好き！？」」


と声を揃えて聞いてくる辺り、
実は相性がいいよなぁ…としみじみ思う。



















今のやり取りを見て分かると思うが、
こいつらは俺を好きな事を隠さなくなった。


それはもう、潔いものだった。










後頭部の寝癖が可愛い〜とか、

チラッと見えるパンツがエ ロい〜とか、

夜蛾に怒られた後の半べそで母性本能が〜とか、


その他にも腹チラ脇チラの度に騒がれたり、
もうほんと、正直鬱陶しいくらいだ。










……いや、うん。





まず、そもそも悟に至ってはまだ
『どの面下げて？』くらいには思ってるけど。












そんなこんなで実に奇妙な関係性へと
落ち着いた俺たちは、

担任はもちろん後輩の七海もドン引きだった。







いや待て俺はちげぇ。と思っても、
詳細を知らない人からしたら俺も同じ部類なんだと
俺自身が自分にガッカリした。





唯一今まで通りのやり取りが出来る硝子とは
今まで以上によく話すようになった。


素で居られて、いちいち腹チラ等を気にしなくていい
俺のオアシスみたいなもんだ。















そんで1番の問題……というか、疑問？は、



俺自身にある。













そう、それは





〈結局のところ、俺はどうしたいのか〉という事だ。













1番シンプルで、だからこそ1番ややこしい事なのだ。



















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