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過去を置き去りに ページ13













嫌味なくらいのイケボで脳内リプレイされる、

「あいつらならもう出発したぞ」という言葉。










頭をバッドで殴られたような衝撃的発言。
意味が分からないでしかない。

日本語か?英語に訳すと、なんて言ったんだ?

あ、もともと英語分かんねぇや。




え?なに?つまり?俺、こいつと2人で京都にいんの?






やばいだろ。まずいだろ。

あ、ダメだ、頭おかしくなりそう。


















フリーズする俺に「A?どした?」と
話しかけてくる悟。

こっちはそれどころじゃねぇんだよ!!!!!
とも言えず、

パニクった俺が絞り出した言葉は、





『……お、れの、……新幹線、………チケ代、…』





と余りにも、震えたか細い声だった。
















__________

















困惑する俺に悟は細かく説明してくれた。















まず皆が先に帰ったのは、
当たり前だが時間に間に合わなくなってしまうから。




さっきペットボトルを買ってきてくれた時に、
俺の体調が悪くて動けないから先に帰っててと皆に
伝えに行ってくれていたようで、


本当はギリギリまで待っていてくれたらしい。



夜蛾があの怖い顔をもっと怖くしてじっと待っている
姿が脳裏に浮かぶ。





傑も残ろうとしてたらしいけど、
新幹線のチケ代は並の高校生がそう易々と出せる
値段ではなくて、夜蛾に反対されたらしい。



ちなみに俺のチケ代は悟が出してくれるようだった。


悪いからいいって断りたいのは山々だったけど、
俺自身もう1枚チケットを買える金は無くて、

素直に悟に甘える事にした。


というかそうしないと帰れなかった。



















『…なんか、何から何まで、……ありがとな』





「ぜーんぜん?金ならいくらでもあるし」





『うわ、かっけぇ〜』





「馬鹿にしてんだろ」


















俺達は昔に戻ったみたいに、ただ純粋に笑った。

悟とこんな風に笑って話すのは久々だった。







ほんの少し前までは〈恋人〉である事に拘って、



裏切られたとか、

許す許せないとか、

好きとか嫌いとか、




そんな事ばかりに囚われていたから
こんな気持ちにはなれなかった。





でもこうして〈友達〉に戻ってみれば案外普段通り、
今まで好き合っていたなんて微塵も感じない程だった。










尻ってゆーか尾骶骨→←馬にも鹿にも失礼だ



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nns - めっっっちゃ好きです!!!!!更新お待ちしてます!!!!! (11月3日 22時) (レス) @page30 id: 65c15343ec (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - またの更新楽しみにお待ちしております。 (8月19日 10時) (レス) @page30 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - お元気ですか? (7月25日 2時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
しま(プロフ) - コメント失礼します!相澤先生の小説からここまで一気読みしてしまいました!夢主くんに対して容赦なさすぎて私の性癖に刺さりまくりで最高でした…!更新、待っていますね!ヽ(゚▽゚︎*)乂(*゚▽゚︎)ノ (5月15日 23時) (レス) @page30 id: 901e45cbed (このIDを非表示/違反報告)
津城瑠生(プロフ) - ぁ、田辺さん好き。八の字に下がる眉頭が俺の住処です。てかこの作品とっても面白いです!!! (2022年11月21日 12時) (レス) @page27 id: 90b7e5739a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おっ腐 | 作成日時:2022年9月1日 22時

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