温かさ ページ3
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ぼーっと外を見つめているまま、どれだけの時間が過ぎただろうか、徐々にオレンジのランプは消え始め、人間が就寝しだしたことが分かる。流石にもう帰らなくては。そう思い、Aはまた海に潜ったのだが、その途端、強い海流が流れ込んできて、流されてしまった。
暗闇の中、なんとか灯りを探そうとするものの、こちらの世界も人魚たちは夢の中。流されて続けて、気付いたら迷子になっていた。
「…仕方ない。今日は寝よう」
見ず知らずの地域に来てしまったが、近くに海藻が生えていたので、ラッコのように体に巻きつけて、今日は寝ることにした。
肌がヒリヒリする。乾燥している気がする。まぶたの奥の世界が明るい。
水が欲しい。
Aがそう思っていると、ザザーという普段はあまり聞くことのない波の音と、ザクザクとテンポよくなる砂の音に気がついた。人魚のAからしたら、自分が砂浜を移動しようとするならば、ズリズリと這いつくばるような音が鳴るはずなのに。だから、自分が誰かに抱き抱えられていることも理解できた。
ただ、海の中と違うのは、触れている肌がとても温かいということだ。その温かさに身を委ねていたが、ぱしゃりと音がしたと思えば、私の肌や尾鰭に水が掛かっていた。
「岩陰なら大丈夫か…すぐ逃げろよ」
そう男性の声がして、その声の主だろうか、少し大きな手でAの頭をポンと撫でた。
「______せんぱーい！どこ行ってるんすか！早く帰りましょうよー！」
「ハハ、悪い悪い。荷物持ちありがとうな」
「_____先輩！NRC遠いので、早く帰りましょう！」
声の主は遠くからの大声にそう答えると、またザクザクと砂の音を鳴らしながら去っていった。
待って、まだ名前を聞けていない。あなたの名前は？
そんな思いも虚しく、Aは再び夢の中へと案内されてしまった。
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さーも(プロフ) - 巫香渚さん» バースデーは比較的来てくれるような気もしますけど推しになるとこないですよね笑ギリギリまで頑張ってください！！ (2021年7月29日 21時) (
レス) id: 3e0f107a18 (このIDを非表示/違反報告)
巫香渚(プロフ) - おじたんが二十連で…！羨ましいです。私も二十連したのですが、来てくれませんでした．8月1日まで粘るつもりです。 (2021年7月29日 18時) (レス) id: 254cdf7334 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーも | 作成日時：2021年7月2日 21時
