(38):Tea party ページ8
「随分と物騒なお茶会ね」
紫のマーメイドラインのドレスを着た私は、スレンダーラインのドレスを着ているベルモットの隣に立つ。
私もベルモットも、身体のラインがクッキリと映るドレスを着ていた。
高校生になんて物を着させるんだ。
「大丈夫、彼らはスパイよ」
私達の目の前には、ジンと知らぬ男が向かい合ってソファに腰掛けていて、間のテーブルには、計8丁の拳銃が置かれていた。
どうやら、ロシアンルーレットをするらしいが、知らぬ男の周りに居る者達は、組織のスパイらしい。
「彼らは、あの男に右から銃を取るように言っているわ」
ベルモットの言う通り、男は私から見て左から銃を取った。
“順番は男からで、最後の銃を手にした時、ジンが挑発をする…”
2人が3回ずつ、頭に銃を押し当てて引き金を引いた。それらはどれも玉は入っていない。
そして、男が2つ残った内の左側の銃を手に取り、頭に押し付けた。
自分が勝ちだと言うように誇らしく笑いながら。
そんな男を見て、ジンは指で銃の形を作り、男に向け、銃声なる物を呟いた。バーン、と。
そんなジンを見て、余裕綽々たる様子はどこへ行ったのやら、男は突然焦り出した。
態度が豹変した男を見て、ジンはまた挑発をするように口角を上げた。
「オイオイ、怯えちまったか……?死ぬ覚悟は最初から出来てなかった、ってワケか」
ジンはケッ、と喉を鳴らすと、左足をテーブルの上に叩き付け、その上に右足を乗せた。
そして、短くなったタバコをテーブルに擦り付け、新しい煙草を咥えた。
「……いや、やはりコチラの銃にするとしよう…。他人の言葉は信じられんからな…」
男はチラリ、と後ろにいる取り巻き達を見て、もう片方の銃を手に取り、頭に押し付けた。
男は今度こそ引き金を引いた。
__刹那、銃声が鳴り響き、男の頭から血飛沫が上がった。
銃を放った衝撃で、握っていた銃は吹き飛び、衝撃を吸収仕切れなかった体は、横へ倒れた。
「チェックメイトだな」
ジンが最初に男が握っていた銃を頭に押し付け、引き金を引いた。
カチッ、という音と共に、後ろにいた取り巻き達は、思い思いに動き出し、銃の後始末をしていった。
「ズラかるぞ」
ジンの言葉に、優雅に歩くベルモットの後へ続いた。
これ、私いるの…?
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A - 何がしたいのかいまいちわからない。組織を壊滅したいとか言ってる割には ムカついたからクラスメイト殺します。とかやってること犯罪者だし、思考がガキ。読んでてただただ主人公に嫌気がさしました。 (2018年9月1日 0時) (レス) id: 2f4ff48b26 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - うららkさん» 有難うございます!ご期待に添えられるよう、これからも頑張っていきます! (2017年2月17日 16時) (レス) id: 35f8c5cbb5 (このIDを非表示/違反報告)
うららk - とても面白かったよ!更新頑張ってね(^ω^) (2017年2月17日 15時) (レス) id: c357f5467c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サラン | 作者ホームページ:http://uranai.
作成日時:2017年2月14日 18時