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(52):A lover ページ22

「あ、待った?」



「いや、全く。俺も今来た所」




駅前の時計台、そこにもたれかかって私を待っていた降谷零。
白のジャケットとサーモンピンクのシャツを着こなしている。
彼が童顔なので、サーモンピンクのシャツが栄えて見える。
そんな彼の隣に並び、一緒に歩き出す。
傍から見れば、私達は美男美女カップル。
誰もが羨む光景だろう。




「今から駅前の時計台に来れる?」



「今から…?わかった!今行くね!」




突然の呼び出しに、ベルモットと出掛けていた私は、一旦家に戻り、マスクを被って再び家を出た。
白い息を吐きながら、私を待っていた彼。
あの彼が、こんなにいい女の私を何とも思わない筈がない。
実は、合コンが終ってから何度も顔を合わせていて、松田陣平らとは、お互い連絡し合う仲になっていた。
告白……か?
そう少し身構えながらも、何度目かの彼とのデートを楽しんだ。




「あの、さ」



「ん?どうしたの?」




展望台で夜景を眺めていた時、横から掛かる彼の声。
心無しか、頬が少し赤くなっている様に見えた。
………来た。




「俺、初めて会った時から、お前の事が好きなんだ」



「多分、一目惚れだと思う。何度も会う内に、惹かれていって……
離したくない、傍に居て欲しい、って思ったんだ。

こんな俺で良ければ、付き合って欲しい」




目を逸らさず、真っ直ぐに私の瞳を捉えて離さないその目。
不器用ながらもこんな私に想いを伝えてくれた。
それはとても喜ばしい事だ。が、




「私も……。私も、零くんが好き」



咲莉(えみり)!!」



「きゃっ」




嬉しさの余り、私を抱き上げた降谷零。
ごめんなさいね、悪気は無いのだけれど、私の心は彼のモノ。
組織壊滅の為に、とことん利用させて貰うわ。
こんな偽りの私で良いのなら、貴方の一時の夢に付き合ってあげる。

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設定タグ:名探偵コナン , 転生トリップ , 安室透/降谷零   
作品ジャンル:アニメ
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A - 何がしたいのかいまいちわからない。組織を壊滅したいとか言ってる割には ムカついたからクラスメイト殺します。とかやってること犯罪者だし、思考がガキ。読んでてただただ主人公に嫌気がさしました。 (2018年9月1日 0時) (レス) id: 2f4ff48b26 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - うららkさん» 有難うございます!ご期待に添えられるよう、これからも頑張っていきます! (2017年2月17日 16時) (レス) id: 35f8c5cbb5 (このIDを非表示/違反報告)
うららk - とても面白かったよ!更新頑張ってね(^ω^) (2017年2月17日 15時) (レス) id: c357f5467c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サラン | 作者ホームページ:http://uranai.  
作成日時:2017年2月14日 18時

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