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22. 昇りゆく日々 ページ23
( 宮舘 side )
佐久間があれから昏睡状態になって１ヶ月 。
俺はある人の墓参りに来ていた。
「 暫く来れなくてごめんね、 結 」
俺と翔太の幼馴染、そして俺の彼女だった
結(ゆい)。
彼女を亡くして早10年。
彼女が亡くなったのは17の時だった。
病気で弱っていく姿、抜け落ちる髪の毛、
度重なる嘔吐、吐血、
彼女はそんな日々を生き地獄と呼んでいた。
病名はそう、佐久間と同じ病気だった。
「 涼太 、こんな私の事 忘れてね 」
最期に彼女はそう言って目を閉じた。
ボロボロの姿だった。
佐久間も結のようになるのだろうか。
その時俺は正気で居られるのかな。
結の口から溢れた鮮血を俺は今も忘れられない。
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作者名：ふじひか | 作成日時：2021年3月13日 11時
