さんじゅうよん ページ35
「あれ、青城にあんなやついたっけ」
「そういえば見覚えないな。インターハイにはいなかったぞ」
青葉城西と烏野が合流しそれぞれアップを取っている中菅原と澤村がそう指摘したのは、及川のトス練に付き合っているAだった。
身なりからしてマネージャーでは無いのは考える間もなかったが、選手だというなら何故インターハイにはいなかったのだろう。
あの身長と体格からして、いくら強豪の青葉城西とはいえベンチにぐらいは控えていそうだ、と話していれば、菅原はふとすぐ側で練習していた影山に声をかける。
呼び出された影山が2人の元へ行けば、2人の指さす先、網張Aをみて首を傾げる。
「網張さんがどうかしたんですか」
「！やっぱり知り合いか！」
「ということは、北川第一のやつか。なら尚更どうしてインターハイにはいなかったんだろうな」
「だなー、即戦力っぽいのに」
心底不思議そうにしている菅原と澤村。
そんな2人の会話を聞いていた影山が、ところで、と話を切替える。
なにか聞きたいことがあるような素振りを見せた影山に2人はAから影山へと視線を戻せば、影山は首をひねりながら口を開いた。
「青葉城西に塩を送ったらしいんですけど、バレー部って塩になんの用があるんですか」
「…は？」
「待て待て待て、絶対なんか違うだろ」
順を追って話してくれ。とりあえずその網張ってやつが言ったのか？と澤村が問えば、影山は首を横に振り、及川から言われたのだと答える。
及川から、その答えだけで菅原と澤村はまたかと言いたくなる気持ちになった。
及川から影山に向けられた敵対心はよく知っている。
今回も何かしらの嫌味が籠っているに違いない。
とりあえず話の流れをつかまなければ、とその言葉を投げられた会話を思い返してもらえば、案の定影山の思い違いだった。
「それ、本物の塩を送ったって話じゃなくて相手の苦しい状況から助けてやったっていう古語な」
「古語」
「けどそれはそれで及川がそこまで言うほどの存在ってことだよな。影山、あいつは何者で、何があったんだ？」
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ゆき(プロフ) - 赤憑さん» うわー！ありがとうございます！直しときます！！！ (4月28日 17時) (
レス) id: 1fa030afc2 (このIDを非表示/違反報告)
赤憑(プロフ) - 面白い作品ですね！ところで…あの...ろく影山sideの話のところの西谷の漢字が西ノ谷になってます💦 (4月28日 13時) (レス) @page7 id: 805737b448 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 天野さん» ずっと！？ありがとうございます！！今度は最後まで書き切りたいと思ってるので気長にお付き合いくださいませ！！！ (2023年3月29日 10時) (レス) @page26 id: 1fa030afc2 (このIDを非表示/違反報告)
天野(プロフ) - 更新ずっと待ってました！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ありがとうございます！！！！！！！！！！！！！！ (2023年3月29日 8時) (レス) id: c3ca8d9a5e (このIDを非表示/違反報告)
八雲 - すっごい大好きです頑張って下さい!!!!!!!!!! (2021年8月22日 0時) (レス) id: 34dfb00aa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2021年5月21日 18時
