HiGH&LOW THE LONELY GODDESS / 女神の恋路篇

奇襲。 ページ11

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数日後

〜鬼邪地区〜






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『私…今から用事があるんですけど、』




〈はあ？(笑)逃がすわけないじゃん。〉

〈てか逃げられるとでも思ってんの？〉




『本当、急いでるから…っ！』ﾊﾟｼｯ




〈あんまり調子乗ると、知らないよ〜？〉ﾆﾔ






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行手を阻む女の子達の間を通り抜けようとすれば、
最早凶器の様な爪で頬を引っ叩かれてしまう。






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頬に手を触れさせると 指から腕に伝っていく血






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『えー…(危険…怪物…？)』




〈お前、私らの司くん以外に男。何人いるわけ？〉

〈ぶりっ子してんなよ！このクソビッチ！！！〉







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怖い顔をした数10人の女の子達が、
1人に向かって罵声を浴びせ 手をあげるなんて…






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人だかりの多い駅前で行うには、荒々しい行為だ。






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ちなみに この怪物軍団の中には
司に告白していた あの可愛い子の姿もある。






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(カラオケ、時間…皆待たせちゃう…)






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今から全日の皆とカラオケに行く約束なのに。







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楓士雄が迎えに行くって言ってくれていたのを、
強引に押し切って1人で来たのが間違いだったのか。







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こんな展開になると分かっていれば
楓士雄に、何なら司にでも迎えを頼んだに違いない。






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〈っ黙ってないで、何とか言えよ！〉ﾄﾞﾝｯ




『！』






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その時 1人の子に肩を強く押されて
いとも簡単に身体が後ろに傾いた。






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しかし また別の誰かの手が
私の髪を掴み上げた事により踏み止まる。






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そして、







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ｼｬｷﾝｯ！







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『！』







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耳元で鳴った 切れ味のいい音







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ハラハラと地面に落ちていく金の髪







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『……(軽、)』




〈ｯｷｬﾊﾊﾊﾊ！！！ウケる！！〉

〈ちょっとー、やりすぎだって！〉

〈怯えて声も出ないんじゃん？〉笑







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その場に響いた 女の子達の甲高い笑い声







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(…ショートにするキッカケになったかな、)







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