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___お前の兄貴を殺した。






そう口に出す前に、俺の口は封じられた。



目の前には堅くつぶられた瞼があって、長く真っ直ぐな睫毛が濡れてる。




いつの間にか爪が食い込んだ拳には、細い作りもンみてぇな手が震えて重ねられてる。



沖「………………………」





「あ、、、ごめん、、なさい。」





沖「…すまねェ。頭冷やしてくる。」




身体中の熱が頭の方に集中してきたみたいに火照る。



カスくれェのなけなしの理性で勘違いさせまいと笑みを貼っつけるも、

慣れねえ愛想笑いはきっと気色悪りぃもんに違いねえ。



顔を下げ耳を真っ赤にしたこいつには幸い見られずに済んだ。

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作者名:wako | 作成日時:2019年3月12日 4時

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