眠りにつく時 -沖田総悟- (ページ11)

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正座する隊士さん達で総悟さんの部屋は窮屈になり、その列は廊下まで及ぶ。

沖「いずれバレる事でさァ。先に言っておく。

俺の婚約者、Aだ。

手出したら、ただじゃ済まねえぜ。」

沖田さんはいつも表情を崩さない。
何を考えてるのか想像つかない。

沖「山崎だけ残して、任務に戻りやがれ。」

山「え、なんで俺だけ！！？？」

沖田さんの顔を盗み見ても微塵も感情は読み取れない。

沖「山崎、俺が屯所にいねえ間はおもり頼まァ。」

山「わ、わかりました。」

沖「そんだけだ。じゃ、この始末書、土方さんとこ持ってってくれィ。」

山崎さんは安堵を浮かべて、たくさんの書類を抱えて、部屋から出ていった。

「沖田さん、あの…」

沖「心配するんじゃねぇ、ただの肩書きみてーなもんでィ。
あいつらはちょっかいもだせるめえよ。」

「どうして私を…」

沖「土方あの野郎に言われたんで、任務全うしてるだけでさァ。」

一見可愛らしいくらいの整った顔、

その瞳は私の心の芯を震わす。

それは恐怖にも似てるけど、今まで感じたこと無い震え。