日常15 ページ16
吉野side
2時間後
虎杖くんと薫衣くんは帰って行った。
「お母さんによろしく」「またな！」と言って笑顔で出ていった2人…
"またな"か…。
ﾎﾞﾌｯ))
と僕はベッドに横たわる。
今日はとても不思議な1日だった。
《人に心なんてない》
その考えに救われた。
力を与えてもらった。
でも、僕が人を殺すことであの魂が穢れてしまうなら…
僕に人は殺せない。
命の価値と人の心を尊重する彼ら。
あの2人は、真人さんとは真逆の考え方だった。
どうしてあんな事が言えるんだろう…
そして、どっちが正しいんだろう？
・・・
少し考えてみても、僕にはその答えがわからなかった。
無関心でいい。答えなんてどっちでもいい。
母さんが…あの人が笑っていられるんなら、どうってことない＿＿＿。
＿＿＿＿
＿＿＿
＿＿
ＮＯside
深夜過ぎ
凪「んーｯ！
うーん、悠仁くんとAくん帰っちゃったかな？」
吉野順平の母…凪が目を覚ました。
凪「ん、何コレ？」
今は何時かと時計を見ようとするも、身に覚えのないものが視界端に映り、それを手に取る。
凪「……指？」
背後に呪霊がいるとも知らずに＿＿＿。
＿＿＿＿＿
里桜高校での事件後 吉野順平の自宅から
実母 吉野凪の遺体と 剥き出しの宿儺の指
副左腕小指が見つかる。
宿儺の指に寄せられた呪霊に
襲われたと見られる。 吉野凪の遺体は
腰から下が欠損していた。
現場には目視で確認可能な血痕はなく
吉野凪の遺体は寝室に横たわっており
掛け布団をめくると あるだけの保冷剤と
氷嚢が敷きつめられていた。
＿＿＿＿＿
吉野side
黒い服は持っていなかったから
母のクローゼットを開けて
始めに目に付いたものを羽織った。
嗅ぎ慣れた朝の空気も
見慣れた通学路も
今日は…
＿＿＿＿
Aside
朝、ナナミンから報告があった。
里桜高校で全校生徒と教師が帳の中に閉じ込められたと。
ナナミンには来ないようにと止められ、一人で行ってしまった。
子供だから…決して貶しているからじゃない。
心配してくれているんだ。
けど……
「悠仁」
虎杖「…わかってる」
・
俺らも行こう
・
＿＿＿＿
【固陋蠢愚:開幕】
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驟雨(プロフ) - なえさん» ありがとうございますｯ！！励みになります！ (2021年5月14日 15時) (
レス) id: e9ffa1a143 (このIDを非表示/違反報告)
なえ - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます(^^)v (2021年5月13日 21時) (レス) id: 6b7be41b16 (このIDを非表示/違反報告)
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