愛しい人よ 【 alan 】

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( your side)








『マナちゃん…』

マ｢あ、おはよー｣

『あんなLINE送るから…』

マ｢え、なになに？｣

『ほら』









マナちゃんが送ったLINEに
亜嵐くんはその日の夜返事をくれた。






" もちろん。行こう。 "







マ｢よかったじゃん｣

『よくない！何を話せば？』

マ｢他愛もないことでいいんだよ｣

『いや、でも！』








まだ心の準備が出来てないのに
亜嵐くんが指定したのは
今週末の土曜。


あと4日…


グチャグチャの頭をなんとか整理しなきゃ。








マ｢Aちゃん、もう上がれる？｣

『あー、うん。すぐに。』

マ｢じゃあ、駅まで一緒に｣

『うん』







仕事中も、
ふと脳内でシミュレーションしてしまう。

おかげで仕事遅れたし。







マ｢うわ、もう外真っ暗｣

『本当だ。もう20時だもんね』

マ｢毎日毎日嫌んなるよね｣







マナちゃんはヒールを鳴らしながら
｢あー、寿退社したい｣って
大きく伸びをしながら言う。







『結婚まだなの？』

マ｢うん、仕事が落ち着かないうちは、って｣







みんなそれぞれ悩みはあって、
みんなそれぞれ大変だよね。








マ｢じゃ、また明日｣

『うん、じゃーね』








駅でマナちゃんと別れて
ふと思い出す。








…あ、定期デスクに置きっぱ。

戻るの面倒だし、
ええい！タクシー乗っちゃえ！




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