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Noside
「まぁ、本当に利発そうな子ですわね」
_______________場面は変わり、そこは社長一族の御一家の御屋敷と思われる場。
「いやぁ私も子供を授からず落ち込んでいましたが良い子が来てくれて安心です。」
_______________製薬会社の社長一族に養子入りした幼き少年は、屋敷にある書斎へいた。
ヒュウ…と、夜の風が窓のカーテンを揺らす。
「無惨様」
ペラ、と紙をめくる幼き男___________無惨様、と呼ばれた男は、先ほどまで激戦を交えていた猗窩座の方へ目を向けた。
「ご報告に参りました」
「…例のものは見つけたのか?」
「…“青い彼岸花”は見つかりませんでした」
猗窩座は先程の出来事を報告する
そして猗窩座は、その青い彼岸花の報告と共に小柄ながらに自分を感動させるほどの強さを持った少女を思い出した。
「…無惨様。先程やりあった時にいた小娘について、少し気がかりなことが。」
「…何だ。青い彼岸花と関係があることか。」
「…断言はできませんが、あいつ…あの娘は、聞いた事もない呼吸を使っておりました。」
「聞いたことも無い呼吸だと?」
ピクリと反応した無惨だが、またどこから始まりの呼吸から派生したものだろう、そう思っていた。
が、猗窩座が発言した次の言葉で、その考えは消え去った。
「その小娘、天の呼吸、とやらの技を使っていました。
……その技には、陽の光を出す技もあったのです。」
今度は身体が大きく反応した。
「陽の光、だと……!?」
「…日が昇る前、去り際に見えたのですが、あの娘は陽の光のようなものを放っていました。
…見ただけで焼けるような眩しさ、あの匂い。
あれは、間違いなく陽の光だと思われます。」
「…陽の光を操る剣士…だと…」
それを聞いた鬼の始祖は、久方ぶりに高揚とした気分になった。
「…きた、来たぞ。ついに、何千年もの時を経て今…!!!
加えて身体能力も高く強い…
あぁ待ち遠しい!!待ち遠しいぞ…!
あの娘は陽の光をきっと克服するに違いない…!
きっと美しく強い鬼と成るはずだ!!!
あぁ、産屋敷…待っていろ…そちら側にいるその小娘、そいつを鬼にすれば私は……!!!!」
_______________鬼狩りとっても希望だったものが、鬼にとって力強い希望が発見された瞬間だった。
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タラの芽(プロフ) - ふぐ太さん» あっ……(( すみません、私のミスです( ; ; )編集で変えておきます(涙)ご指摘ありがとうございます!! (2020年7月25日 19時) (レス) id: 6415e4a710 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐ太 - あの、「無惨様」って言っちゃってますが、呪いは……? (2020年7月25日 13時) (レス) id: 0b66878cc1 (このIDを非表示/違反報告)
彩女(プロフ) - タラの芽さん» なるほど...!私の作品は特にないのでイラストを投稿する専用の作品(?)作ってみますね! (2020年7月19日 17時) (レス) id: f1412afcb5 (このIDを非表示/違反報告)
タラの芽(プロフ) - 彩女さん» ありがとうございます!!!(涙)今までは作者様が作品の中で載せて、それをコメントで知らせて、私がそのページに飛んで見る、という感じだったんですが…もっといい方法ありますかね…私もそこらへんの知識は欠けているので分かりません…すみませんんんん(涙)(涙) (2020年7月19日 17時) (レス) id: 6415e4a710 (このIDを非表示/違反報告)
タラの芽(プロフ) - あっこさん» いやいやもうこちらこそでございます(日本語)あああなんてお優しい、、ご期待に添えれるよう頑張ってまいります……!!!! (2020年7月19日 17時) (レス) id: 6415e4a710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タラの芽 | 作成日時:2020年6月14日 21時