目が覚めたら産屋敷邸だった件。3

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貴方side


ぼーっとした夢見心地で目の前の煉獄さんの背に寄りかかる。


すると時間差でくる素敵な香り。







やば………！！！！！？？？！！？？

煉獄杏寿郎の香りやば！！？？！？なんて言うの、こう、なんか、もう、えっとね、あの、あーーー！！！

もうとにかくやばいのよ！！


こんなん至近距離で嗅いだら腰砕ける。煉獄杏寿郎ヤヴァイ。

この香りのフレグランス売られてたら欲しくなっちゃうよね？あ、そういえば出たよね香水。((



煉獄｢A！！大丈夫か！！極力揺れには配慮しているんだが！！｣


『だ、いじょうぶです…』



なんとか正気を取り戻し答える。



善逸｢Aちゃん、ダメだよ、絶対目閉じちゃダメだからね。ダメだから。｣



『ぁ、あ、、はい、、』



そういえば善逸がさっきからずっとこの調子なんだよね。怖いよもう。




炭治郎と伊之助は一足先に帰って蝶屋敷の人へ準備してもらうために鬼の形相で走って行った。君たちも怖いよ。









(『…ていうか』)







が ち で ね む た い









いやもうやばい。睡魔限界。体が怠い。

うつらうつらとついに瞼が限界を迎える。




(『〜ッ…だめだああ起きろよ起きろ自分！！』)





いくら自分にそう言い聞かせても人間の本能というものは聞かないもんで。


ほら、アレだよ、あのー、朝アラームかお母さんかに起こされてさ、



んん〜…あと5分…



ってなるやつ。そう！完全にそれなんだけど今！！なう！！




(『あああああ無理無理無理眠たい眠たいもう寝てもいいよねいい？？』)





私もちょっと頑張ったしさ、







ちょっとだけ、ちょっとだけ…








(『…ちょっとだけ…』)



、






、









、






暗転

_______________

善逸side


まただ。またAちゃんに助けてもらった。

傷や身体を癒す技。



そんな技があるなんて、と最初のうちはあまり信じていなかったけど、Aちゃんの音や、本当に治っていく自分の傷に疑いをかけられなかった。




だが、そんな身体を癒すはずのものが、木に寄りかかっているAちゃんには全くといっていいほど効かなかった。

答えは簡単だ。
Aちゃんはもう呼吸を使いすぎて自分のその技じゃ庇いきれないほど疲労を背負いすぎていたから。








善逸｢…！見えた！！見えたよ、Aちゃん…





…な、






どうして、｣









ねむっているの？

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