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貴方side


次の日。


カナヲちゃんと談笑している時、バサバサッと天空が降りてきた。



天空「A。ニンム。タンジロウタチトゴウドウニンム。エンバシラモイルゾ。バショハレッシャ。ムゲンレッシャダ。」


____________遂に、来たのか。



天空の伝令に息を飲む。

あの、漫画のページ1枚1枚で、

私…いや。私たちファンを絶望へと突
き落とした、
あの絶望的な出来事が、やってくる。



これまで以上に気合いを入れなければいけない。



(『どうしよ…大体私1人でやれる…?煉獄さんを、守れる?』)


顎に手を添え考えていると、カナヲちゃんが心配そうに此方を見ていた。


カナヲ「A、大丈夫…?顔色が…」

『へ、っ…と、だ、大丈夫ですよ。』


(『…あ。そういえば、その前にカナヲちゃんと炭治郎のあのやり取りあったな。』)


確かあれで炭カナできたんだっけ。


そのシーンが見れるのかと内心ワクワクしながらその時を待つ。


炭「あっカナヲ…とA!」

『炭治郎くん!』

あくまでも、炭治郎が来ることをわかっていなかったような素振りを見せる。


炭「カナヲ、Aと俺たち、出発するんだ。色々と本当にありがとう!」


カナヲ「…」

(『あ〜。これで銅貨のやつが始まるんだな。』)

そう思い、カナヲちゃんは銅貨を取り出すだろうと見ていると、



カナヲ「…私も少しは鍛えられたから。
良かった。」





炭治郎の目を見て、まるで良きライバル、良き仲間、のような眼差しで話すカナヲちゃん。
それは、銅貨を出すことなく、ましてや原作通りの言葉でないように言われた。




(『…え?ち、ちょ、どういうこと!?』)


炭「ああ!お互いこれからも頑張ろう!
……A、先に向こうに行ってるな。」


『あっ、は、はい!』


(『え、は、は!?どうなってんの!?』)


まさかの展開に戸惑っている私を、そっとカナヲちゃんは私の手を包み込んだ。


『…?!』



カナヲ「Aも頑張ってきてね。何があっても無理はしないで。
……絶対に、絶対に帰ってきてね。」


先程の事もあって困惑し、視線を逸らしてしまいそうになるけど、じっと見つめられて逸らすことができない。



その目からは、味を感じなくてもわかる、
信じてるからね、といった信頼の眼差しが向けられていることが読み取れた。




その目に応えるように、

『…はい。必ず、必ず、戻ってきますね。』



そう言ってカナヲの手を取りながら言った。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 転生 , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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奥山乃愛(プロフ) - 私鬼滅の刃のキャラ全員好きなんで累がもし生きてるなら嬉しいです……… (2022年6月9日 18時) (レス) @page19 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - すいません質問です!この小説累って生きてますか? (2022年6月9日 18時) (レス) @page11 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ぴゃさん - 自分の名前でやったら無事キュン死できましたありがとうございました (2020年11月7日 14時) (レス) id: e5f52d7032 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - こんばんわ!素敵な作品ですね!応援してます:) そういえば68話の最後の方「なほ」が「かな」になってましたよ! (2020年7月26日 22時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
コットンキャンディー(プロフ) - ちょっと遅れましたが続編おめでとうございます!短編?面白かったです!体調に気をつけて下さいね(*^^*) (2020年6月16日 23時) (レス) id: 5295ad42ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タラの芽 | 作成日時:2020年5月29日 14時

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