目が覚めたら産屋敷邸だった件。2

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貴方side



『…そんなに、気を背負わないでください。』






アオイ｢…！｣





『誰も、アオイさんを責める人なんていないと思います。
戦えないから、使えない剣士だから、……臆病者だから。

そんな思い込みは必要ございません。

アオイさん達がいるからこそ、私…いや、私たち隊士は安心して蝶屋敷で療養できるのです。』






アオイ｢で、でも…。
私は、逃げてばかりです。｣






『逃げてなんかないですよ。
私がもし、アオイさんの立場だったら、
怪我をした隊士の治療は怖くて出来ないし、鬼殺隊のお仕事も手伝うことが出来ないと思います。』






『鬼を滅する隊士がいるのなら、必ずその隊士を支̀え̀る̀人が必要です。

アオイさんも、今、ここに立てています。
同じ、仲間ですよ。』




そう言いふっとほほ笑みかける。




アオイ｢…！｣







『…アオイさんも、私たちと…
戦ってくれています。』


それに、アオイさんのその思いも、私が持っていきます。






そう言うと、アオイちゃんは流すことはなかったけど、涙を滲ませた。


(『…ごめんね炭治郎。ちょっと言葉借りちゃった。』)



こんなこと15歳の少年が言うんだもんね、ほんと凄い。


アオイ｢……Aさん。｣



『！はい…？』



アオイ｢……さん、て呼ばれるの、嫌です。｣



『…？』


アオイ｢あああっあの！カナヲ！カナヲの時みたいに！
……私のことも、呼んでくれますか…？｣


(『……ッッッハッッ！！！？？
なんて可愛い頼み事なんだ…！ｸｯ…！』)


『も、もちろんです！
……アオイ、ちゃん！』

アオイ｢！……あ、ありがとうございます。｣


アオイちゃんはそう言うと、早足でどこかへ行ってしまった。



(『可愛すぎやないか？(関西弁)』)



アオイちゃんの可愛さに悶絶し、再び廊下を歩く。


すると、

｢あーー！貴方があのAさんですね！｣

と声がした。


(『あ̀の̀…？』)


振り返ると、

｢あ！私はすみと言います！｣

｢私はなほです！｣

｢私はきよです！Aさんですよね！｣


(『う、うわぁ〜！！かわいい！！蝶屋敷三姉妹！！←』)




『は、はい！そうですが…』

すみ｢カナヲさんから少し話を聞いてまして…｣

きよ｢私たちもぜひお会いしたいなと！｣

かな｢そこでちょうど見つけて！｣


『な、なるほど。』


カナヲちゃんが私の話をしていてくれたのを少し嬉しく感じ、そこから三人娘ちゃんたちと談笑する。

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