目が覚めたら産屋敷邸だった件。2

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貴方side


『ッ炭治郎くん！！禰豆子ちゃんッ！！』

そう叫びながら刀が折れた炭治郎くんと糸に吊らされてる禰豆子ちゃんを見る。


『累くん！！！もうやめてッ……』


累｢…なんで？僕と一緒に静かに暮らそうよ。｣



『累くん……』



いてもたってもいられなくなり思わず糸を切りそうになる。





(『…ッだめだだめだ、糸を切るな、助太刀に入るな…！！』)





ここで私が入れば間違えなく炭治郎はヒノカミ神楽を使うことなくこの戦いは終わってしまう。今後のためにも必ずそれは避けたい。





(『…それに、さっきから違う人の味が1人…2人 …』)




この味はまだ私が知らない味だ。



…ということはおそらく気配的にも柱の味。2人は必ずいるだろうけど…



『…3人？』




舌で感じる気配はほんの少しだが3人ほどの味がする。






(『2人はおそらくしのぶさん、冨岡さん…あと一人は…』)





原作には2人しか居なかったから
たぶん煉獄さんとか他の柱の人ではないはず…





炭治郎｢ヒノカミッッッ神楽ッッッ！！！！｣






(『なら一体……？』)









炭治郎がせっかくヒノカミ神楽を使えたところだと言うのにすっかり考え込んでしまっていた









｢俺が来るまでよく堪えた｣









その後もうんうんと考えていると冨岡さんが来たみたいだ。






え、来たみたいだとか言ってるけどやば、え、まじ、え、美の暴力、は？









目をかっぴらいて超絶イケメンの冨岡さんを見ていると、









冨岡さんのそのお馴染みのセリフと同時に









｢水の呼吸



陸ノ型_______________









ねじれ渦｣









縛られていた糸が一瞬にして切られ、誰かに切ってもらえたのだと分かる。









(『“水の呼吸”…？冨岡さんはさっき炭治郎のとこにいたし…』)





(『っあ、！やばい、呑気に考えてる暇無い！！着地！！』)







そう思い技を出そうかと思うと、私の下に誰かいることに気がついた。



(『まずい、このままじゃ使えない……！！』)




と、仕方なく地面とごっつんこか、と思い痛みを待っていると、









スポッ








(『…ん？痛みが来ない…』)

というか、





『誰かの…』









(『誰かの腕の中にいる？』)









恐る恐る目を開けると、









｢…よっと、









無事か？｣

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