目が覚めたら産屋敷邸だった件。

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鬼に対しては毒、人間に対しては癒し、か。





あの時御館様は私の疑問に答えるに言った。



確かにそうなればあの光にも納得が行く。




ちなみに、今はもう仇の型まで覚えられている。




しかし、天の呼吸なんてどうして思いついたんだ。それに、原作にはこんな呼吸無かった。


(『私が自分で作ったのか…』)




御館様も、

他の隊士の呼吸法を見ないでこの天の呼吸を生み出したのなら、

どこの呼吸からの派生でもない、

独自の呼吸を作ったんだね。すごいね、と褒めてくださった。



御館様も見たのは初めてらしく、これは鬼舞辻無惨も狙ってくる可能性もあるねと言った。



だからより1層私は御館様の隠し子のような立場になっている。柱や他の隊士達に見つかったらその流れで鬼たちにも情報が流れるかもしれない。


そうなってはまずい。




(『なんでよりにもよってマイケルワカメなんだよ……←』)




無惨様推しさんには誠に申し訳ないが今の私はそんな気持ちだった。



聞いたこともない呼吸を使う剣士が現れたとなれば無惨様だけではなく他の鬼にも目が付けられるだろう。




原作にはないこの天の呼吸は、拾の型まで作ろうかとおもっている。



だが、今までは結構さくさくと作れたのに最後の拾ノ型だけが未だにできない。




(『まあさくさくできたらできたでおかしいんだけど。』)




独自の呼吸を作るのはとても大変で難しい。



自分でもよくやってるなと思う。




それに最後の型となるとこの呼吸の最強の威力を持つようにしなければいけない。





拾ノ型ができないのは私にはきっとまだ足りないものがあるからだ。





私は今までやってきた鍛錬の回数を倍にして、なんとか習得できるように頑張った。

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