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ムードメーカー.ver 関西弁.1 ページ21

「Aちゃん、今日よっしーたちとカラオケ行くんやけど来る?」
「行きたい!さっちゃんたち誘ってもええ?」
「もちろん!じゃ、放課後空けててな」



手をひらひらと振る大樹くん。
一ヶ月前の公開告白にやっと返事をして、めでたくお付き合いをさせてもらっている。

カラオケかぁ、大樹くん上手って聞いたし、放課後が楽しみ。






「Aちゃん、直接行く?それとも一旦帰る?」
「直接行くことにする。大樹くんは?」
「じゃあ俺も直接行く。先に入ってるから、女子は準備してからでええよ」



放課後。
他の友達はいるものの、やっぱり彼氏と一緒にいるなら精一杯可愛くしていたい。

駅の化粧室の鏡の前の3人の女子


「なんやねん大樹。あんな優しいの逆に鳥肌立つわ」
「大樹くんはずっと優しいやん」
「Aの前だけやで。はぁ、私も彼氏欲しいわ」


自分の中での精一杯を出した女子たちは、駅のすぐ側にあるカラオケに入った。
部屋の番号は教えて貰ったから、そこに向かう。


既に外にはマラカスの音が漏れ出ていた



「おっ女子到着!って別人やん」
「ほんまや、流石顔面アーティスト」
「Aちゃんはずっと可愛えな。はぁ好き」
「ノロケやめろや。」
「たかちんよっしー最低!だから彼女おらへんのや」
「さっちゃんもまみちゃんも可愛ええで?」



一通りの茶番を終えると、私の服の裾を誰かが掴んだ。

そっちに視線を落とすと、大樹くんが隣のソファを叩いていた




「隣、座らへん?」
「ええの?」
「どうせいつか席替えってなるやん?せめて初めはここにいて欲しい」



懇願するように眉毛を下げる。
子犬のような澄んだ瞳に、胸を鷲掴みされたような気持ち。

ああ、大樹くんのこと好きになって良かった。

今までになかった感情の芽生えに、自分でも不思議に思ったり。



「大樹くん何歌う?」
「うーん、何がええかな」
「これ聞きたい」
「…うん、難しいけど歌ってみる!」



悩んでばかりで誰も曲を入れていなかった空気の中、曲選択のタブレットを大樹くんが持つ。



「おお、大樹歌うん?」
「嫌やなぁ、こいつの後歌いにくいねん」
「じゃあ何で誘った」
「そりゃあAが来るから」
「おまっ、人の彼女を堂々と…自分頭おかしいんちゃう?」
「大樹くん、始まっちゃう」




私の大好きな歌手のイントロが流れ始める。

キーを少し下げてあるから、何だか違和感を感じる。


大樹くんが、息をすうっと吸った




☞continue

ムードメーカー.ver関西弁.2→←変態イケメン.3 ※下ネタ注意



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ふわ(プロフ) - 一話目できゅんとしたので寝ます(現在時刻5時近い)。おやすみなさい (2018年5月16日 4時) (レス) id: b47c9aab73 (このIDを非表示/違反報告)
ぐらたん。(プロフ) - ぱすてる。さん» 私の中のイケメン顔を言葉にしたまでです!笑 そちらの大樹くん、凄くイケメンさんなんですね(^-^) もしかしたらそうかもしれませんね笑 (2017年6月4日 23時) (レス) id: 685aa578b1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてる。(プロフ) - ぐらたん。さん» いやぁキュンキュンし過ぎて死にそうです(^▽^)←あとね、目が大きいのと、鼻がスッてしてるのも同じでww「作者様ウチの学校に居る人なん?」って思いましたw (2017年6月4日 18時) (レス) id: d16cb90e4d (このIDを非表示/違反報告)
ぐらたん。(プロフ) - ぱすてる。さん» おおお!こちらで用意した仮の名前がぴったり合っているとは(^-^)どのお話も、変更しなければ大樹のままなので、ぜひお楽しみください(^-^) (2017年6月4日 18時) (レス) id: 685aa578b1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてる。(プロフ) - はっ!一話目に出てきた「大樹」って人、私の好きな人と同じ名前なんですよwwきゅんとしたので寝ます← (2017年6月4日 17時) (レス) id: d16cb90e4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぐらたん。 | 作成日時:2016年7月19日 15時

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