ゲーマー ページ17
「ああ、いらっしゃい」
彼氏の大樹くんの家
リビングと案内された部屋は、白と黒を基調としたシンプルなものだった
そんなところも、クールな彼にピッタリ
「綺麗にしてるんだね、」
「そう?ごめん俺これ途中で」
私が来る前にしていた様子のテレビゲームを指す。
そう言えば、ゲーム得意だって言ってたなぁ
見てみたい、かも。
「いいよ、続けて」
「ありがと、適当に座って」
私は大樹君の隣に座ると、そこでいいの?と聞かれて、私は頷く
徐にコントローラーを持つと、目にもとまらぬ速さで敵を倒し、あっという間に1位になっていた
なんだか、大樹くんのかっこいいところが増えた気がする
「すごいね、やっぱり得意なん_______」
「あっ、待って緊急イベント出た、ちょっと待って」
珍しく早口になったと思えば、またまた珍しい焦り顔。
そんな可愛い顔みたら、断る理由も特にないし、いいよと告げる
今となっては、それを後悔してるけど
「大樹くん、あの」
「何」
「私その…」
「ああ、トイレなら廊下出てすぐ」
「あ、うん…」
緊急イベント、緊急ボス、同じギルド仲間からのヘルプ。
私はすべて聞きなれない言葉だったけど、生き生きとした大樹くんをみると、全部許しちゃうんだ
( どうせなら、私も混ぜてっていえばよかったかな )
そんな心の声も、ゲームに夢中な彼には届かない
一緒に話したり遊んだりしたかったのに。
「はー、これで一応片付いた」
「……ん」
「眠い?なら…」
「違うもん」
「え、なに。わかんない」
大樹くんは私がいいよって言ったからやってただけ。
全部私の責任だってんかってるのに、ほっとかれたと私のどこかが泣いていて、表面の私までいじけてしまった
「私、今日はもう帰る」
カバンを持ってコートを着る。
もう少しいたかったと思いながら
「待って、ちょっとこっち、来て」
無視するなんて出来なくて、振り返って私が迷っていると
大樹くんが立ち上がって、私に歩み寄って
私を抱き締めてキスを、した。
「今日、恋人っぽいこと出来なかった」
それだけでさっきの気持ちが吹っ飛んでったみたいで、顔が火照る
なんだ、大樹くんもそう思ってたんだ
今度は私を強く抱いて
「ごめん、俺ゲームに夢中で」
「今からたくさん構ってあげる」
・
( 話したいって、それでいいの? )
( 本当は抱き締めて欲しい…なんて、あはは )
( 何でそう言わなんだよ、馬鹿)
( わっ! )
204人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふわ(プロフ) - 一話目できゅんとしたので寝ます(現在時刻5時近い)。おやすみなさい (2018年5月16日 4時) (レス) id: b47c9aab73 (このIDを非表示/違反報告)
ぐらたん。(プロフ) - ぱすてる。さん» 私の中のイケメン顔を言葉にしたまでです!笑 そちらの大樹くん、凄くイケメンさんなんですね(^-^) もしかしたらそうかもしれませんね笑 (2017年6月4日 23時) (レス) id: 685aa578b1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてる。(プロフ) - ぐらたん。さん» いやぁキュンキュンし過ぎて死にそうです(^▽^)←あとね、目が大きいのと、鼻がスッてしてるのも同じでww「作者様ウチの学校に居る人なん?」って思いましたw (2017年6月4日 18時) (レス) id: d16cb90e4d (このIDを非表示/違反報告)
ぐらたん。(プロフ) - ぱすてる。さん» おおお!こちらで用意した仮の名前がぴったり合っているとは(^-^)どのお話も、変更しなければ大樹のままなので、ぜひお楽しみください(^-^) (2017年6月4日 18時) (レス) id: 685aa578b1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてる。(プロフ) - はっ!一話目に出てきた「大樹」って人、私の好きな人と同じ名前なんですよwwきゅんとしたので寝ます← (2017年6月4日 17時) (レス) id: d16cb90e4d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぐらたん。 | 作成日時:2016年7月19日 15時