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卑屈な先輩 ページ32

同じテニス部の先輩に、私は一世一代の告白をしました。


「私、ずっと前から好きでした」


その言葉は、あまりにも冷たい言葉で返された。



「……何?それ誰に向けた言葉なの」
「先輩ですっ!」
「あー、部長?わかったわかった伝えとく」
「違くて!大樹先輩です!」



いつもクールでミステリアスな大樹先輩。
だけど凄く面白くて後輩思いだし、テニスもうまくてカッコイイ。

そんな先輩を、私は好きになったんです。


「あー?俺?本気で言ってる?」


本気以外で何があるんでしょうか。
疑うような目で私を見ます。

首をポリポリと掻きながら。

私が必死に頷くと、先輩はまじかよと呟いた



迷惑だったかな、やっぱり私はただの後輩か

急に恥ずかしくなって、逃げ出した。

だけど、走り出そうとした私の腕を掴んだのは、大樹先輩でした



「ちょっと、どこ行く気」
「先輩、の、いないところ」
「はぁ……最近の子は人の話もろくに聞かないんだから」
「すいませ、っ」
「……俺のどこがいいわけ。」
「え?」
「俺のどこに惹かれたの」

腕をつかんで離さない。
二人して顔を赤くして、私も先輩も黙ってしまった



「……俺は暗いしひねくれた考えしか持ってないし」

「アンタのこと、幸せに出来るとは微塵も思ってないけど」

「アンタがこの俺といるだけで幸せっていうんだったら、」





「俺がずっとそばにいても、いい、よ」









部活終り


夏のまだ明るい6時の空と

このテニスコート裏から見える校舎に


私と先輩の日々の、始業のチャイムが鳴り響く








( 泣いてんの? )
( だって、 )
( あ、やっぱり告白ドッキリだったんでしょ。 )
( ま、まだ疑ってる、!? )










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名乗るほどのものである - めっちゃ面白いですね。だいすきで、いっつもみてます! (2018年6月22日 22時) (レス) id: 47d2a3a5e8 (このIDを非表示/違反報告)
ぐーるな - 『卑屈な先輩』がきゅんきゅんしてお気に入りです〜!というか、1話目からきゅんきゅんして…負けましたぁ!! (2017年7月26日 17時) (レス) id: 1b19e65de3 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー - ムードメーカーヤバイです!キュンっとしました! (2017年5月26日 22時) (レス) id: 1f7727a96e (このIDを非表示/違反報告)
雨飴(プロフ) - まさかの1話目で負けました、、、強すぎますよ (2017年5月26日 18時) (レス) id: 91eb9af7ae (このIDを非表示/違反報告)
江戸の兎 - 同じく、優男にやられました(チーン)でも、すごくきゅんと来ました!これからも頑張って下さい! (2017年5月19日 20時) (レス) id: 7c6ad326a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぐらたん。 | 作成日時:2016年2月21日 3時

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