検索窓
今日:1 hit、昨日:61 hit、合計:97,652 hit

203話 ページ7

Aside




ゴゴゴゴッ!





ジャック「ッ!地鳴り!?」

ラギー「これ…Aちゃんが起こしてるって言うんスか!?」





残念ながらそうなんだよなぁ

私が呪文を唱えると、この風壁の中限定で地鳴りが起こりだす


大地の怒りは星の怒り

大地を司る精霊、ベヒモスは、ただそれだけで影響を持つ


ベヒモスは、母なる大地そのものなのだから


故に彼は基本的に動かないし、動けない

ただ動くだけで、それは厄災なのだから



ベヒモス、それが歩けば大地が震える


それが鳴けば大地の形が変わる



――…それが怒れば、星が壊れる




勿論、これはそんな恐ろしいものでは無いけどね



地鳴りが起こった次の瞬間



……ズズッ

ズガガガッ!!



ファントムを、割れ目を突き破るようにして複数の土の牙が貫いた

やれやれ、本当に手が掛かるね


ファントムを倒した事で、禍々しい魔力も消え始める





レオナ【ッ……!俺は…王に………!!!





言いかけて、獅子の子は気を失い、姿も元に戻った

その体を横抱きで支える←



努力は報われない
けど、報われる人生はある

何によって報われるかは…自分で足掻いて、足掻いて、見つけ出すしか無いだけさ

砂漠の金砂を見付けるようなものだけど、案外フと見つかるものさ



大丈夫だよ、獅子の子

君のオアシスは直ぐそこにある
砂漠の金砂は、足下にある


……君が見ないふりしてるだけだ


だから君は王になれない

その覚悟がなければ、王の資格は与えられない





エース「……改めて見ると…アレは恥ずくね?」

ケイト「様になってるのがまたね…」





取り敢えず、獅子の子を下ろしてブレザーを脱いで枕にし寝かせる

私には、まだやることがあるからね



あぁ、見えた

ファントムの、あの黒い鍵穴





サラサラ





先ほどの魔法で放った土の牙

それを霧散させた時に舞った土に紛れた銀砂


それを、左手に集めて
一つの、純白の鍵を生み出す

これも慣れたものだ


負の感情を具現化させた存在であるファントムを倒すと

何かしら、“欠片”が生まれる


…心の闇を和らげ、真にオーバーブロットを終わらせるために

欠片は前回は“花弁”で、今回は“銀砂”

そして、これを扱えるのは今現在私だけなんだよね


これを使わねば、深層部に行くのは難しい



ダッ



消えかけのファントムの鍵穴に
月光の鍵を差し込む





『さ、開いて』





お前の叫びを聞かせておくれ

204話→←202話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (99 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
222人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

どん - 続きが気になる (2021年4月13日 20時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 最新待ってます! お願いします!【土下座】 (2021年4月12日 12時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 続きありがとうございます! 最新がんばってください! お願いします!【土下座】 (2021年4月8日 7時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 続きが楽しみです! 最新してくださるのを待ってます! 最新お願いします!【土下座】 (2021年4月2日 10時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - こっちの小説も好きなのでうれしいです! 最新がんばってください! 応援してます! (2021年3月21日 9時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:零月 | 作者ホームページ:http   
作成日時:2020年11月29日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。