#18 ページ18
side 広臣
隆「涼太のこと、責めてるんじゃないよ。でもみんな心配してる、それはわかっていてほしい」
俺のストレートな言葉に思わず口を閉ざした涼太に、すかさずフォローを入れてくれる隆二。
そのことに安心して、俺は次の言葉を続ける。
臣「俺らはわかってる。涼太がどんな子で、東京に来て何があって、どうやってここまで過ごしてきたか。龍友はもっと詳しく知ってると思うよ。でも、涼太はどう？」
続ける俺の言葉に涼太はどんどん下を向いてしまって。
隆「大丈夫、大丈夫」
そんな隆二のフォローも、聞こえてないようで。
黙り込んでしまう涼太。
もちろんその姿に、心を痛めていたいわけではない。
でも、きっと。
臣「厳しいことを言ってるのは自分でもわかってる。でもね？」
この次の言葉は、どうしても聞いて欲しくて。
それが涼太にとって辛い言葉でも、ナイフのような言葉でも、癒す言葉でも。
聞いて欲しくて、涼太の顔を覗き込む。
臣「このまま何も覚えてない涼太がまた頑張ったとして。それが涼太のためになるとは思えない。涼太が傷付くだけだと思う」
それ以上、何も言えなかった俺を見て、隆二が口を開く。
隆「涼太に、傷付いてほしくない。涼太を守りたい。だから俺と臣は、龍友の意見に同感なわけ。でも、だから龍友の意見を全肯定するわけじゃないよ」
相変わらず黙り込んで俯く涼太。
隆二は涼太の背中に手を置いたまま、龍友を見た。
隆「涼太。龍友が俺らを呼んだ理由、何だと思う？」
龍友の方を見ながら言った。
顔を上げた涼太は、隆二が自分の方を見ていないことに気付いたけれど、何も言わず。
涼「…俺、納得させる、ため…」
隆「それは違うと思う。龍友、違うよな？涼太を納得させるのなら、GENEメンバーでできたはず。俺は違う何かがあると思ってるよ」
涼太の言葉に食い気味に話し出した隆二は、龍友に声をかけた。
龍友は一瞬だけ驚いた表情を見せたけど、観念したかのように少しだけ笑って、俺らを見て口を開いた。
龍「無理させたくない。ある程度はずっと休ませたい。でもそれは僕らの意思であって、涼太の意思は違うわけじゃないですか」
言葉を選ぶように、ゆっくり話し出した龍友。
龍「何か、できるんじゃないかって思ったんです。今までのようなことじゃなくても、今の涼太と、これまでの時間を取り戻せる何かが…」
そう言った龍友の目は、いつになく真剣だった。
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りさ - 完結おめでとうございます(*^-^*)作者さんのペースで書き続けて下さい(*^-^*) (2021年9月22日 4時) (
レス) @page34 id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 完結おめでとうございます(*^-^*)作者さんの書き続けて下さい(*^-^*) (2021年9月22日 4時) (レス) @page34 id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
りさ - jdhchebbdnさん» いえいえ(*^-^*) (2021年9月22日 4時) (レス) @page33 id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
jdhchebbdn(プロフ) - りささん» ありがとうございます (2021年9月20日 22時) (レス) id: 23d7ad1fb8 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 作者さんが決めることなので無理には言いませんが続けて欲しいなと思ってます(*^-^*) (2021年9月20日 3時) (レス) id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jdhchebbdn | 作成日時：2021年8月21日 18時
