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#6 ページ6

side裕太

裕「大丈夫、大丈夫っ…」

龍友くんの背中に腕を回して言うけれど、本当は自分に言い聞かせていた。



"手術室"


文字が赤く光る、重たい扉の前。


ただ涼太くんを待つしかできなくて。







震える手で、亜嵐くんに電話した。

涼太くんの発作を伝える俺の声も震えていて。

それを聞いた亜嵐くんの声もまた、震えていた。








"怖い"

"涼太くんが、消えちゃう"



頭を埋め尽くすのは、そんな言葉ばかりで。



本当は平気じゃないくせに、平気なフリで祈るだけ。









医者「まだ麻酔が効いているので目は覚めていませんが、もう大丈夫ですよ」


そんな言葉に胸を撫で下ろす頃には、みんな集まっていた。



買い物袋を持っていたり、山に行ってきたであろう服装だったり。

そのままの格好から、慌てて来てくれたことがわかる。




裕「龍友くん、行こか」

未だ放心状態の龍友くんの手を取り、みんなで涼太くんの眠る病室へ。


今日は入院するけど、明日には退院できるらしい。




亜「ごめん、任せっきりで…」

メ「もっと早く帰れば良かったね」

なんて呟く声が響く。



裕「んーん、大丈夫。せやけど、今度からは涼太くん以外に3人残らん?やっぱり焦るからさ、」

メ「そうだね」





涼太くんに寄り添うって決めたから。

嫌々ではなく、そうしたいと思ったから。



だから、涼太くんのためにできることならなんでもする。

涼太くんのためになることなら、なんだって。






泣き疲れて眠った隼と玲於。

涼太くんの手を握る龍友くん。









涼「…ん、」

裕「起きた?」

亜「辛いとこない?」

メ「龍友は寝てたの(笑)」


目を覚ました涼太くんだけど、龍友くんは無反応で。

隼たちと同じく、泣き疲れたのだろう。



裕「涼太くん、明日には帰れるで」

涼「ほんま?よかった」


涼太くんの前で暗い顔はしない。

自分なりに決めた。

そしたら涼太くんは俺を見て、笑ってくれる。

泣きたい時には、泣いてくれるかなって。




翌日、みんなで涼太くんを迎えに行った。
…………………………………………………………………………
こんな感じで始めようかな、と…

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やっぱりリクエストも受け付けようかなと思います。1日1話更新はできないかもですが、頑張ります。
温かく見守ってください!

ちなみに、GENERATIONSというグループは辞めて、7人で過ごしているという設定です。

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りさ - 新作楽しみにしてます(*^-^*) (2021年11月15日 3時) (レス) @page50 id: 96e86ff224 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめか(プロフ) - 下書きの公開楽しみです😊✨ (2021年11月13日 18時) (レス) id: e790979a11 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄 - お父さんがめんさん、お兄ちゃんが亜嵐か、裕太かがいいです (2021年11月2日 12時) (レス) @page50 id: 9560844fb8 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 涼太くんがいいです(*^-^*)新作楽しみにしてます(*^-^*) (2021年10月31日 3時) (レス) @page50 id: e43e150c6b (このIDを非表示/違反報告)
さらん - あらんくんがいいです (2021年10月29日 11時) (レス) @page48 id: d9f6645eb5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:jdhchebbdn | 作成日時:2021年8月7日 21時

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