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#24 ページ24

side玲於

そういえば、隼も一緒に寝たとか言ってたな。

なんて考えていると。




涼「玲於、今晴れてる?」

玲「ん?晴れてるけど…」



ふと、涼太くんの声にハッとして涼太くんを見つめる。









涼「玲於、星見に行こ?」

玲「え、?」

涼「星!外いこ!」

玲「今から!?」

涼「星は夜しかないじゃん!」

玲「ちょ、涼太くん…」



突然の思いつきに追いつけず、ノリノリで部屋を今にも出て行こうとする涼太くんの腕を、慌てて掴んだ。


玲「ちょっと待って、勝手には行けないって…お医者さんに聞かなきゃ、」

涼「大丈夫だって!元気なんだし!ほら!」

玲「ダメダメ!絶対ダメ!」





涼太くんのお願いならなんでも叶えてあげたいけれど、涼太くんの身体を思うとそうはできない。









涼「ほーら、俺の言った通りでしょ?」

玲「うるさい、先生だって仕方なくって感じだからね?ほら、これ着て」

涼「えー、それは暑いって」

玲「そんなことない。とりあえず着る!じゃなきゃ行かない!」



上着は要らないだの平気だの駄々をこねる涼太くんに、なんとか服を着せる。



先生に確認とって、ちゃんと厚着をして、無理しないこと。

長居せずにすぐに戻ってくること。

何かあったらすぐに呼ぶこと。



それらを守れるなら行っておいでと言われた。



俺だけそのあとこっそり耳打ちされたのは、明日検査をするということ。


だからこの散歩が気分転換になれば、とお医者さんは言っていた。

なんてこと、涼太くんには言えないけれど。








涼「早く!早く!」


嫌々ながらも着てしまえば散歩に行ける喜びで溢れている涼太くん。

俺は追加でブランケットを持った。




涼「玲於!手つないで行くよ!」

なんて言いながら手を差し出してくる涼太くん。


急なことで固まっていると、スッと手が取られて繋がれる。








涼「行くよ!」


ノリノリな涼太くんに手を引かれ、中庭に出た。

#25→←#23 / 甘えん坊 玲於ver.



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りさ - 新作楽しみにしてます(*^-^*) (2021年11月15日 3時) (レス) @page50 id: 96e86ff224 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめか(プロフ) - 下書きの公開楽しみです😊✨ (2021年11月13日 18時) (レス) id: e790979a11 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄 - お父さんがめんさん、お兄ちゃんが亜嵐か、裕太かがいいです (2021年11月2日 12時) (レス) @page50 id: 9560844fb8 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 涼太くんがいいです(*^-^*)新作楽しみにしてます(*^-^*) (2021年10月31日 3時) (レス) @page50 id: e43e150c6b (このIDを非表示/違反報告)
さらん - あらんくんがいいです (2021年10月29日 11時) (レス) @page48 id: d9f6645eb5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:jdhchebbdn | 作成日時:2021年8月7日 21時

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