ツイート24 ページ28
「ごめん、Aちゃん遅れた〜!あれ、おばあちゃんもおる!」
おばあちゃんとの会話に夢中になり足音やら気配とかに全くもって気づいていなかった私にとって、突然のさかたん登場は心臓に悪いのこの上なく、え、え、えと、と上手いこと言葉が続いてくれない。
おはようございます。の一言さえ言えないのか私は。
だけど、さかたんは後からその存在に気づいたおばあちゃんとの会話に移ってしまっていたから、なんとなくホッとするし、なんとなくもやっとする。
(……ん、もやって何?)
なんだ…………?
考えこみたいところを、次の瞬間、大きな力で腕をぐいっと引かれた。
「ぅわっ!?」
「おばあちゃん、今日の夕方またくるな」
「はいはい、気を付けてねぇ」
さかたんだった。さかたんはおばあちゃんにブンブンと大きく手をふりながら、もう片方の手で私の腕をつかんで歩き出す。
……ん〜わけがわからない。さっきまでのさかたんとおばあちゃんの会話一ミリも聞いてなかったよパトラッシュ。とりあえず私も、とさかたんにつかまれていない方の手でおばあちゃんに手をふった。
どこに連れていかれるかは謎だったけど、小さくふりかえしてくれたおばあちゃんはこの上なくかわいかった。
.
「……ん、……たん、さかたん」
「うぇっ、え、ごめん何?」
「腕少し痛いです……」
「っえ、あーっ!!ごめん、つかみっぱなしやった!ごめん大丈夫!?」
文房具店からしばらく無言で歩いたところで、私の呼びかけにやっと反応してくれたさかたん。周りは駅周辺の街通りへと変わっていて、文房具店の前よりもだいぶ人通りが多くなってきていた。
(ごめんなさい。嘘です。すごく優しくつかんでもらってます。恥ずかしいんです)
大丈夫ですよ、なんて冷静ぶって返してるけど悪いの私なんです。。。
自分で切り出しといてなんだけど、罪悪感半端ない……たださかたんの焦り顔は尊い、、、
なんて、私が考えてるのなんて知りもしないさかたんから、しばらくの間う”ぅやっちゃった〜といううめき声(本当に申し訳ないです)が聞こえてきていたのだけれど、唐突にあっ!!という明るい声が聞こえてきた。
当然びっくりするしかなくて、「ひっ」とまた情けない声が漏れ出てしまったけれど、さかたんはそんなのお構い無しに、こちらを向き頬を緩めて口を開いた。
「おはよう。Aちゃん」
「!……はいっおはようございます」
先に言われてしまった
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2019年12月5日 20時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
関西風しらすぅ@坂田家 - ふぅ…(誤字はホモ) (2019年8月29日 22時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
関西風しらすぅ@坂田家 - もう読み替えすん5回目です〜〜!やっぱいい作品は何回読んでもおもろいねんなぁ (2019年8月29日 22時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
ねこぬこ - ゆでたまごで顔の筋肉死にましたwwwwww (2019年6月15日 21時) (レス) id: d648c1255c (このIDを非表示/違反報告)
関西風しらすぅ@坂田家 - さかセンのうんこ吹いたwwwwww (2019年6月2日 16時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふくろう | 作成日時:2019年5月15日 15時