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「あー、眠い」
今日はくろなんの収録があって、朝から晩まで本社にいた。眠たいなぁ、なんて思いながら、コンビニで買った晩飯の袋を片手に帰路につく。
今日で留守電を入れてから1週間。あと5分で日付は変わるけど、日付が変わったら、もうきっぱり諦めることにしている。
「買ったはいいけど、腹減らないんだよなぁ」
がさがさと音を立てて見えた俺のマンション。家に着くころには日付は変わっているんだろうなぁ。そう思いながら、家に鍵を取ろうとポケットに手を入れた。
チャリン、と音がして、ポケットから鍵が落ちた。やべ、とつぶやいて鍵を取ろうとすると、目の前の誰かが鍵を拾ってくれた。
「あ、すいませ…」
鍵を受け取ろうとして、手が止まる。
俺より少しだけ高い身長。俺より筋肉のついた体。すらりと細く長い指と、整えられた綺麗な形の爪。
「…閃、ちゃ」
愛しい彼が、そこにいた。
俺の端末は、ちょうど、午前0時を指した。
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作者名:ヨッコラセ | 作成日時:2022年9月7日 11時