その気持ちは理解し難い ページ33
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【side 樹】
雪の怪我の程度がわからないまま結局解散となった。
眠れない夜を過ごす中、マネージャーさんから届いたのは明日のスケジュール。
雪永：午前 病院
全員：午後から緊急ミーティング
既読が一斉に付いたことで俺と同じで全員が眠れない夜を過ごしていることがわかる。健太さんがそばにいるとはいえ、雪のことが心配でしょうがなかった。
翌日。落ち着かなくて集合時間より早めに事務所に行くと、もうほとんどのメンバーが揃っていた。いつも集合時間ギリギリに来る昂秀でさえも落ち着かない様子で椅子に座っている。
「樹、昨日寝れた？」
海青の問いかけに首を横に振ると俺も寝てないと苦笑いを返された。
集合時間5分前。雪と健太さんを除く俺達15人は何を喋る事もなく、ただ黙って二人が来るのを待っていた。
ドアが開いた音に全員が一斉に振り返ると入ってきたのは気怠そうな健太さん、ただ一人。空いた席に座った健太さんを確認すると陣さんが話を切り出した。
「健太、雪は？」
「二人で今朝話して。俺から事情を説明することになりました」
その言葉に身構えると、健太さんは昨日雪に起こった出来事を話し始めた。
健太さんの口から発せられる事実に俺を含めたみんなの表情がどんどん強張っていく。健太さんが話し終えたと同時、壱馬さんが乱暴に机を殴った。
「健さん、そのカメラマンの名前は？」
怒りを露わにする壱馬さんを誰も止めようとはしない。そりゃそうだ。俺自身も腸が煮えくり返っている。無意識のうちに奥歯を噛み締めているくらいに。
「名前教えたら、壱馬どうすんの？」
「っ、どうすんの？って。雪をこんな目に遭わせてんのにソイツは何も知らずに生きてんすよ。そんなのおかしいに決まってるじゃないっすか！」
興奮気味の壱馬さんとは対象的に健太さんはひどく落ち着いてた。どうして一番怒りたいはずの人がこんなにも平常心でいられるんだ。雪がこんなにも傷付いたっていうのに。
「健太、今回は俺も壱馬に賛成。雪がこんなことになったのは間違いなくそのカメラマンのせいだろ。事務所から話してもらおう」
RIKUさんの意見にも健太さんは一向に首を縦に振ろうとしない。
だめだ、健太さんのことが全然理解できない。
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Lala(プロフ) - Sachiさん» コメントありがとうございます！もうここからは二人を邪魔するものは何もないはず(笑)第5章は今まで以上に糖分高めで頑張りますね！ (6月27日 20時) (
レス) id: b9d8b91003 (このIDを非表示/違反報告)
Sachi(プロフ) - 更新ありがとうございます！健太くんの愛情たっぷりの爆イケモード全開ですね(⑉• •⑉)毎回きゅんきゅんしちゃってます。大変だと思いますLalaさんの無理のないペースでの更新楽しみに待ってます(*ˊ˘ˋ*) (6月17日 0時) (レス) @page50 id: dd61dcfcb9 (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - ひろなさん» コメントありがとうございます。大好き！って言ってもらえて嬉しいです。更新頑張りますね！ (6月7日 22時) (レス) @page46 id: b9d8b91003 (このIDを非表示/違反報告)
ひろな(プロフ) - 更新ありがとうございます！大好きなお話です。続きも楽しみにしております。 (6月4日 22時) (レス) @page45 id: 45f55b7c83 (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - ふーちゃんさん» お待たせしてしまってすみません。取り急ぎ更新しましたので楽しんでくださいね！ (6月4日 9時) (レス) id: b9d8b91003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lala | 作成日時：2022年2月8日 22時
