憂鬱な理由 ページ25
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フォトエッセイの撮影に向けてツアーリハの合間に誰にも言わずにトレーニングを頑張る日々。ただひとつだけ気になることがある。それはやたらジムでいっちゃんと鉢合わせること。映画の役作りにしては長くない？そろそろ撮影も終わるはず。
「ねぇ、なんでそんなに絞ってるの？」
走ってるいっちゃんにプロテインを作りながら話しかけると、いっちゃんが気怠そうにイヤホンを外した。
「ごめん、何？」
「だーかーらー、なんでそんなに鍛えてるの？」
「……写真集出すから、俺」
写真集という言葉に思考回路が完全に止まった。
「何その顔。初めての写真集だし、そりゃ気合入るだろ。まこっちゃんが夏に出すから俺は秋だけどね」
「待って待って！まこっちゃんもなの！？」
「ん、聞いてなかった？まこっちゃんも体バキバキにしてるよ。で？雪が最近トレーニング頑張ってる理由は？」
「…いっちゃんと同じ理由」
最低限の言葉で話を完結させると、いっちゃんはその目を丸くした。
「…………脱ぐってこと？」
「ほんのちょっとだけだよ」
「ちょっとってどのくらい？健太さんはどこまで知ってんの？っていうかそういう仕事ずっと断ってきたじゃん。何か理由あんだろ？」
「あ、用事あるんだった！トレーニングの邪魔してごめんね」
いっちゃんの尋問には答えずにジムを飛び出すと溜め息をひとつ。
「やっぱりいっちゃんには言うんじゃなかった」
打ち合わせの日にスタッフさんに言われた言葉がぐるぐると脳内を駆け回る。
「雪、今回のフォトエッセイはカメラマンの方が雪を被写体にしたいってオファーをくれたんだ。雪の女性らしさを全面に出したいって。だから、色々と覚悟してほしい」
グループを結成した当初から性別で区別されることが何よりも嫌いだった。メンバーに劣らないように必死でトレーニングもしてきた。そんな私が女であることを武器にしてフォトエッセイを出そうとしているなんて。
本音を言えばやっぱり断りたいし、昔の私なら躊躇なく断っていたと思う。
でも今まで散々迷惑かけてきた私にこの仕事を断る権利なんてない気がした。
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Lala(プロフ) - Sachiさん» コメントありがとうございます！もうここからは二人を邪魔するものは何もないはず(笑)第5章は今まで以上に糖分高めで頑張りますね！ (6月27日 20時) (
レス) id: b9d8b91003 (このIDを非表示/違反報告)
Sachi(プロフ) - 更新ありがとうございます！健太くんの愛情たっぷりの爆イケモード全開ですね(⑉• •⑉)毎回きゅんきゅんしちゃってます。大変だと思いますLalaさんの無理のないペースでの更新楽しみに待ってます(*ˊ˘ˋ*) (6月17日 0時) (レス) @page50 id: dd61dcfcb9 (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - ひろなさん» コメントありがとうございます。大好き！って言ってもらえて嬉しいです。更新頑張りますね！ (6月7日 22時) (レス) @page46 id: b9d8b91003 (このIDを非表示/違反報告)
ひろな(プロフ) - 更新ありがとうございます！大好きなお話です。続きも楽しみにしております。 (6月4日 22時) (レス) @page45 id: 45f55b7c83 (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - ふーちゃんさん» お待たせしてしまってすみません。取り急ぎ更新しましたので楽しんでくださいね！ (6月4日 9時) (レス) id: b9d8b91003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lala | 作成日時：2022年2月8日 22時
