Seasons ー第1章ー

過去◆2014 候補生 ページ4

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過去と未来。


どちらかに行けるとするならーーーー



私はどんなにツラくても過去に戻りたい





―――――2014年




PBAやGJCに挑戦してない私が、なぜかTHE RAMPAGEの候補生に選ばれた。

どうしてこんな大人数の集団に私が選ばれたのか？

そんなの答えは簡単。


私は単なる客集め要員だからだ。


私を含め候補生は全員で17名。

まさか全員が合格するなんてありえない。



EXILE TRIBEに史上初めて女性パフォーマーが誕生！？



そんな煽り文句でこのグループの興味を引こうとするなんて馬鹿馬鹿しい。捻くれてた私は特段誰とも仲良くする気なんてなかった。



「雪、久しぶりやな。今日からまたよろしく」


リハーサル室で完全に浮いてる私に声を掛けてきたのは岩谷翔吾。EXPG時代からの親友の彼は関東に転校してから会う機会が減っていた。久しぶりの再会がまさかこんな形になるなんて…。



「わたし、翔吾はEXILEになれると思ってた。もったいないよ、こんなグループじゃ」


「ちゃんとPBA観てくれてたんや。ありがとう」


翔吾と喋ってると後ろから肩をトントンと叩かれた。振り返るとそこに居たのは彫りが深めの男性。…見たことあるような、ないような。



「俺、神谷健太。今日から一緒にがんばろーね。俺、雪永 Aちゃんのダンス好きだから一緒に踊れるの嬉しい」



キラキラと輝いた瞳。あまりにも真っ直ぐなその瞳が眩しくて顔を伏せると、下から顔を覗き込まれた。



「ひひっ、もしかして照れてるの？仲良くしよーね」



パーソナルスペースなんて関係ない。

ずかずかと私の心に入ってくる彼――健太くんに不思議と嫌な気持ちにはならなかった。


むしろ健太くんになら、心の内を全て吐き出せる。


そう確信したんだ。





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過去◆2014 はつ恋→←insta◇Merry Xmas

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