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｢哲也さん、大丈夫ですって。いくら福尾課長がスタイル抜群イケメンエリートだからって勝ち目がゼロなわけじゃないんですから！｣
｢實吉、それ全然フォローになってない。｣
一方その頃、デスク付近は仕事所ではなかった。
突然現れた小柳津の恋のライバル(勝手に言ってるだけだが)に打ち勝つ方法を皆で考えているのだ。
主に加賀美と實吉が小柳津の周りを囲んで話している。
柿原はというと、デスクで捜査資料を眺めながらも3人の会話を横目に聞いていた。
｢別に、俺はAちゃんのこと恋愛的に好きなわけじゃないし。Aちゃんの飼い犬くらいのポジションがちょうどいいし。｣
｢哲也さん、ちょっとそれキモイです。｣
｢なぁぁんでぇえ！！｣
小柳津がバタバタとデスクの上で暴れ出す。
｢こうしてる合間にも、もしかしたら会議室で、Aさんと福尾課長、キスでもしてるんじゃないですか。それでいいんですか、哲也さん！！｣
加賀美がわざと挑発するように言う。
小柳津はぐ、と黙った。
がしかし、
｢……Aちゃんは、仕事とプライベートをちゃんと分ける人だからここでは絶対そんなことせん。ずっと相棒やってきた俺が言うんだから間違いない。｣
そう言ってまた、深く椅子に座り直した。
｢分かりました。｣
柿原が突然声を上げる。
｢なになに？Aさんの攻略法が分かったの？｣
實吉が柿原のデスクに近づく。
小柳津と加賀美もなんだかんだ気になるようで近づいて行った。
｢いや、そんなん僕がわかるわけないやん。僕はちゃんと仕事してますよ。わかったんです、機動隊特捜班に情報が回ってこない理由。｣
小柳津以外はハテナ顔で柿原を見る。
｢どういうこと？情報回ってきてないって。｣
｢知らんの！？ざわさんからのこの前の事件の詳細、貰えないんよ。ざわさんは、察して、って言ってあとは何も言ってくれない。｣
｢ちょっと待て、ざわさんって金澤さんのこと？｣
｢そう。まあ……なんで仲良くなったのかはひとまずおいといて、聞いて。｣
實吉たちが騒ぐ中で、小柳津は真剣な表情で柿原を見つめる。
柿原はそれに気が付き、話し始めた。
｢僕らが初動捜査を担当した時の捜査資料は、本来なら強盗犯、テロ犯担当の二課や殺人未遂として一課に送られるはず。もちろん一課と二課には配布された。でもこのデータによると……｣
小柳津が眉を顰める。
｢四課にも送られてるんです。｣
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ｭｩﾅ(プロフ) - てつやの漢字って徹也←こっちじゃないですか？ (2021年1月7日 9時) (
レス) id: 27390dba10 (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - とっても面白いです！！ワクワクしてこれから楽しみです〜！！ (2020年8月9日 20時) (レス) id: ad4aaf0953 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たたしぃ | 作成日時：2020年8月2日 17時
