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｢……それに？｣
柿原、須賀も耳を澄ませる。
『……それに、長居しすぎだ。何を狙っている？』
小柳津は黙って背もたれにもたれ掛かる。
柿原はその様子をバックミラー越しに見る。
この状態の小柳津は放っておくのが正解なのだ。
｢……顧客情報盗んでるとか。｣
小柳津がボソリと言う。
『そういう冴えてることは大きな声で言って。』
三嶋は困った顔で言った。
A班車内。
三嶋は金澤と連絡を取る。
｢機動捜査隊特捜班よりサイバー攻撃センター応答願います。｣
『はーい、こちらサイバー……うん、どうぞ。』
｢ざわくん、バトルのお時間。｣
『さっきまでの会話から察した。データ泥棒から顧客情報を守るんだね？』
｢話が早くて助かる。｣
『じゃあ頑張りまーす。』
ラフすぎる会話の後、やっと現場に到着した。
管区機動隊隊長が敬礼をする。
小柳津がへらっと笑いながらテキトーな敬礼をして三島に近寄った。
｢ざわくんが頑張ってる間に俺らは特攻しますか。｣
｢うん。A班で三階行くからB班は1階部分からお願い。｣
｢了解。お前ら行くぞ。｣
｢｢はい。｣｣
須賀と柿原が返事をして小柳津について行く。
その様子を見ながらなんだかんだ小柳津も部下を率いるほど成長したのだ、と思う三嶋だった。
｢三嶋。俺らも行くのか。｣
｢あぁ……そうだ、鈴木。｣
｢あ？｣
｢特捜班のメンバーは大概私のことを下の名前で呼ぶ。出来れば鈴木も｣
｢わあったよ。｣
鈴木は面倒くさそうに三嶋をあしらう。
加賀美は鈴木の緩む頬を見逃さなかった。
鈴木はパチン、と頬を叩く。
｢行くぞ。｣
｢A班配置用意。｣
｢｢｢はい！｣｣｣
A班、B班、管区機動隊がそれぞれの配置に着いた。
｢B班準備OK。｣
小柳津。
｢管区機動隊も完了。サポート体制に入ります。｣
｢よし、一斉に突入だ。A班B班で犯人の確保。管区機動隊は銃から一般市民を守るように。｣
｢はい！｣
A班、三嶋が合図を出す。
加賀美を先頭に、實吉、三嶋、鈴木の順で中に入っていく。
なるべく、侵入が遅くバレるように。
廊下を歩く。
見張りはいない。
｢随分手薄ですね。……あと、Aさん。｣
｢なに？｣
｢金澤さんがサイバー攻撃を保護するまでに10分以上はロスタイムがありました。犯人グループはもしかして、素人なんじゃないですか。｣
實吉が拳銃を構えなおす。
三嶋は頷いた。
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ｭｩﾅ(プロフ) - てつやの漢字って徹也←こっちじゃないですか？ (2021年1月7日 9時) (
レス) id: 27390dba10 (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - とっても面白いです！！ワクワクしてこれから楽しみです〜！！ (2020年8月9日 20時) (レス) id: ad4aaf0953 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たたしぃ | 作成日時：2020年8月2日 17時
