episode1 ページ2
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目黒区一丁目。
まだ人の少ない午前四時に、女が1人。
ラフなスーツを身にまとった一見OLのようなこの女は。
警視庁公安部機動捜査隊特捜班、巡査部長の三嶋Aである。
三嶋は今期、新たに配属された公安部の新メンバーをと顔を合わせるために朝早く、公安部の特別隊本部に訪れていた。
｢おはよー、Aちゃん。｣
三嶋は顔を顰めた。
背後からの男の声。
三嶋はこの声の主の顔を想像するとさぶいぼが立つ。
｢おはよう、小柳津。｣
振り向くとボサボサ頭のくたびれたスーツをまとった──────公安部機動捜査隊特捜班巡査部長、小柳津哲也がへらっと笑って立っていたのだ。
｢今日も朝帰り？暇そうでなにより。｣
三嶋はまた前を向いて小言を言いながら歩き出す。
小柳津も跡を追うように三嶋の隣を歩き出した。
｢え！なんでわかったの？｣
臭かったかやぁ、と言いながら自分の服の匂いを嗅ぐ。
三嶋は、はぁ、と溜息をついた。
｢……勘。｣
本当は昨晩、ホテル街付近で捜査中に女と腕を組んで歩いていたのを見かけただけだったが、思い出したくないので適当にあしらった。
｢へぇ、凄いねぇ。｣
またヘラっと笑いながら頭の後ろで手を組み、のんびりと歩く小柳津。
三嶋は置いていくぞ、と言わんばかりに早歩きをする。
小柳津も慌てて後に続いた。
｢おはようございます！｣
｢おはよう。｣
｢おはよぉー。｣
既に到着している公安捜査員が三嶋と小柳津に挨拶をする。
三嶋は元捜査一課のエリート、小柳津も同じく元捜査一課のエリート。
公安部はエリート揃いの部署なのだ。
勿論ここにいる部下たちも優秀な捜査員。
計六名の公安機動捜査隊特捜班はチームワークが抜群だとして警視庁からも一目置かれているのだ。
｢あと30分ほどで新配属になった鈴木俊光巡査部長が来る。それまでそれぞれ業務にあたれ。｣
｢｢｢｢はい！｣｣｣｣
｢ほーい。｣
三嶋はそう指示して自分のデスクに座った。
小柳津もデスクに座ってなにやら作業をし始める。
三嶋は少し怪しげな小柳津の後ろにこっそり回った。
パソコンに映っていたのはガンプラ特集の記事。
三嶋が捜査資料をくるくるっと丸めて小柳津の後頭部を殴った。
｢おい！｣
｢いったぁ……！って、ごめんってば！｣
｢タブ閉じて仕事しろ！｣
｢またやってるよ、哲也さん。｣
｢懲りないね。｣
隣同士のデスクで話しているのは須賀小豆巡査と柿原朋哉巡査。
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ｭｩﾅ(プロフ) - てつやの漢字って徹也←こっちじゃないですか？ (2021年1月7日 9時) (
レス) id: 27390dba10 (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - とっても面白いです！！ワクワクしてこれから楽しみです〜！！ (2020年8月9日 20時) (レス) id: ad4aaf0953 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たたしぃ | 作成日時：2020年8月2日 17時
