第十二話 ページ14
『〈僕もう行かなくちゃ〉』
寮のテラスで今日配られた脚本のチェック
今読んでるのは物語の佳境、ジョバンニとカムパネルラの別れのシーンだ
『〈ジョバンニ、さようなら…〉』
有栖川「おや？灯がついていると思ったらAくん」
『誉さん』
有栖川「夜にそんな薄手でいたら風邪をひくよ？」
『もうすぐ読み終わるから部屋に戻りますね。ありがとうございます』
有栖川「一体何を読んでいるんだい」
『演劇科の次の公演の脚本です』
有栖川「【銀河鉄道の夜】か…私も一度読んだことがあるよ」
『演劇界ではお馴染みの作品なんですよね〜
見にくる人に大体のイメージが固まってしまっている分、いい意味でどう期待を裏切れるかが勝負どころです』
有栖川「きっと今回も君の素晴らしい演出で人々を感動させられるさ」
『ありがとうございます。誉さんに言われるとなんだかやる気が出ます』
有栖川「もう一つ脚本があるようだが…」
『あぁ、これはアイドル科の演劇部の脚本です。ステージ演出をまた頼まれているので』
有栖川「丞くんのボロボロの脚本…とまでは行かないが、かなり読み込まれているね。付箋だらけだ」
『思いついたことを書き留めて行くとこうなっちゃうんですよね〜』
有栖川「君もカンパニー内でも上位の演劇バカだね」
『褒め言葉として受け取っときます』
有栖川「ハッ…！今詩興がわいたよ！聞い『それじゃあ私中入りまーす』
誉さんは基本いい人
でもスイッチが入った時は基本スルー
.
.
『ここのシーンなんだけど変態仮面の台詞の後に一回暗転。
スポットで変態仮面を際立たせて、そのあと上手から北斗くん。
この時も北斗くんにスポット当てて。
で、変態仮面が一言言い残して下手にはける。
スポット全部落としたあと、暗転中に出てきた真ん中の友也くんにスポット…って感じでどうですか？』
氷鷹「うん、ここは大事なシーンだ。緊張感を持たせるには、やはりスポットが良いだろう」
『まぁ舞台の上で1回やってみないとわかんないけどね』
日々樹「やはりステージ演出はAさんに任せるのが一番ですね☆」
『いちいち星を飛ばすな変態仮面』
日々樹「先ほどから気になっていたのですが、変態仮面ではなく渉とお呼びください？」
『やーだね』
日々樹「つれないですね〜」
演劇部の方はあくまでステージ演出
全体演出はしないので、演技に関して一切口出しはしない
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梨菜(プロフ) - 篝火さん» すみません！すぐ訂正します！そう言っていただけて、すごく嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年11月28日 6時) (
レス) id: 491478a129 (このIDを非表示/違反報告)
篝火(プロフ) - めっちゃ面白いです！雑な扱いだけどちゃんと愛されてるのがわかってきて読んでて楽しいです！あと、蓮見じゃなくて蓮巳です,,,更新頑張って下さい！応援してます！ (2019年11月27日 21時) (レス) id: 4a2a3f93a1 (このIDを非表示/違反報告)
梨菜(プロフ) - guuuさん» ありがとうございます！すごいやってみたかったんですよね〜。コツコツ更新してきます！ (2019年10月17日 16時) (レス) id: 491478a129 (このIDを非表示/違反報告)
guuu - A3!×あんスタめっちゃいいです！！続き楽しみにしています！！ (2019年10月16日 16時) (レス) id: 3038f2a031 (このIDを非表示/違反報告)
梨菜(プロフ) - 涙さん» すみませんでした…ご指摘ありがとうございます！ (2019年10月14日 1時) (レス) id: 491478a129 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨菜 | 作成日時：2019年10月11日 2時
