ここにいてもいいんでしょうか？？ PART2【浅沼晋太郎】

第85話 ページ42

『ヒロステっ♪ヒロステ〜♪』

浅沼「そっか、明日観に行くんだね〜。きたむーによろしく〜」

『いや、会わないから。そもそも会いに行けないから』






新学期始まって羽風風に言うとげろげろ〜、って感じだったけど！
待ちに待ったヒロステー！！！
松本とだけどー！！！






『でもお礼は伝えたいから手紙書いて、お菓子でも添えてプレゼント預けようかなって』

浅沼「うんうん、いいと思う」

『夕方の部だしちょっと早く行って美味しそうなお菓子買…ぅ…』

浅沼「？Aちゃん？」

『うひゃああぁえぅあうぃえぇぇ…！！！！！』

浅沼「Aちゃん！？」

『し、ししし…晋太郎くん…！！』

浅沼「お、落ち着こうか！どうしたの？何があったの？」




『あ、嵐ちゃんが…お姉ちゃんが…結婚しちゃったよ！！』

浅沼「驚かせないでよ！！」






ツイッターで流れてきた瞬間スマホ落とすかと思ったよね





見ました！？
嵐ちゃんのウェディングドレスですよ！？
もうなんなのあの最高の笑顔！！
殺 す気か！！






『きっと明日のヒロステで北村さんを拝むまでにお迎えしろということだな。任せろ、なんとしても嵐ちゃんは手に入れる』

浅沼「もしもーし、戻って来て〜」





.





.





『…』

松本「おい、蕎麦きたぞ」

『ごめん今精神統一してるからシーッ』

松本「あっそ…先食べるからな」






時刻は15時10分
遅めの昼ごはんを松本と食べに来ている
こんな日が来るなんて…





それはさておき、今私はスマホ画面を“スカウト！薔薇の庭園で”にセットし、お手手のシワとシワを合わせてる
しわ寄せですね
幸せがやって来てほしいですね





『松本、私がいきなり叫んだらごめん』

松本「は？」

『参る！』





お願いっ！！







.







『っ…』

松本「悪かったのか？」

『ち、違う…なんか、声にならなかった…






嬉しすぎて！！』







ドアが虹色に光ったー！！！！！







『ありがとうございますありがとうございます』

松本「そんなに嬉しいんか」

『嬉しいに決まってんだろぉ！考えてみろ、お前のやってるソシャゲで超レアアイテムが出たらどうだ？』

松本「家なら叫ぶな」

『だろ？』






どんな部類のオタクだろうと欲しいものが手に入ったら叫びたくなるよね






『あー、蕎麦が美味い！』

松本「ちゃんと“あったかくない”蕎麦なんだな」

『流石ヒロアカオタク。私が蕎麦屋に誘った意味がわかったか』

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