続き ページ15
志麻「お粥作ってきたけど…大丈夫そう?」
『しまにぃ』
志麻「センラありがとな」
「んーん」
志麻「食べれる?」
『ん』
お粥の入った茶碗を受け取り、ぁつ、と呟くA。
志麻「…食べれる?」
『うん』
志麻「怪しいんやけど。ほんと?」
『たべれる…とおもう』
志麻「ほら見たことか」
まーしぃに気圧されて段々口調が弱くなっていくA。
まーしぃあーんするつもりやなこれ。
「あーんしたろか」
『ぇ』
志麻「w」
こっちを見てにやにや笑うまーしぃ。
きも。
志麻「食べさしてもらいや。どうせ力入らんねやろ」
『ぅ…』
図星だったのか。
こくり、と頷いておずおずと茶碗、蓮華を差し出してくるA。
あーかわいい。
蓮華でお粥を掬って、ふーふーと冷ます。
「ん、口開けてや」
指示通り、あ、と口を開けるA。
口元に蓮華を運ぶとお粥を食べてくれる。
可愛い。
そしてまーしぃ。俺の後ろから無音カメラで連写してんの気づいてるで。
誰か(主にうらさか)に見せても、まぁ、牽制になるからええか。
むしろうらさかの反応見たくて撮っとるやろな、まーしぃ。
あとはAの可愛さを撮るため。
またまーしぃのスマホのAフォルダ(写真アプリの)の中身が爆増する…!
まぁええや。
とりあえず写真は後で送ってもらうことにして…今はこの可愛い生き物を目に焼き付けることにしよ。
──────────
十数回お粥をAの口に運んで、あーんという名の幸せタイムは終わってしまった。
早かった。
『ありがとうございました…』
ぺこっとちっちゃくお辞儀するA。
「ええよええよ」
志麻「茶碗片付けてくるな」
「おー」
『あぃあと…』
まーしぃが出てったあと。
また2人きり。
ぽんぽんと頭を撫でる。
なんとなく体をこっちに預けて撫でられてるA。
眠そう。
『すぅ……』
眠そうとか言っとったら寝た。
無防備。
可愛ええけどな。
でも無防備。
志麻「あ、寝たん?」
無音カメラで連写するまーしぃ。
「後で写真渡してな」
志麻「もち。グルチャに送るわ」
「ぅし」
ちっちゃくガッツポーズ。
志麻「どうせ"うらさかへの牽制になる〜"とか思っとんやろ?」
バレてるな。まぁええけど。
志麻「Aの熱下がったら送るわ」
「分かっとるやん」
今送ったらうらさかが来るかもしれへんけど、熱下がってから送ったら来れへんもんね。
にしても寝顔可愛いなぁ。
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晴子(プロフ) - ハルカ【遼花】さん» わわわ…ありがとうございます!嬉しいです! (2023年3月30日 22時) (レス) id: ce56b5bd9d (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ【遼花】 - めちゃんこ面白いですね……!!愛されの小説書くのすごい上手くて羨ましいです……この作品推します。 (2023年3月30日 21時) (レス) @page50 id: 900669addd (このIDを非表示/違反報告)
晴子(プロフ) - こころさん» 書いてて楽しかったです!ENの方はまだお待ちください!キャラを掴みます(( (2022年9月8日 17時) (レス) id: ce56b5bd9d (このIDを非表示/違反報告)
こころ - わぁ!ありがとうございます!ありがとうございます! (2022年9月8日 17時) (レス) @page31 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
晴子(プロフ) - こころさん» こちらこそリクありがとうございます!コラボするライバーさんは順番になるのとキャラを掴む旅に出るので書くのが遅れるかもしれません、ご了承ください! (2022年8月21日 23時) (レス) id: ce56b5bd9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴子 | 作成日時:2022年7月5日 22時