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涼太くんがどうしてあんなことを言ったのか真相がわからないまま、オーディションは当日を迎えた。
直己さんの車に乗り込み一人車内で待ってると、涼太くんが直己さんが持っている小さな何かを確認しているのが見えた。
『なにあれ … 』
盗み見るのはいけないってわかっていても気になってしまい、窓を覗き込む。
「Aを、お願いね」
直「 … 承知しました」
なんでそんなこと言ってるの … ？
そのものを確認した涼太くんが、それを受け取ることを事をしないで直己さんがそのまま箱に戻してしまった。
『なんで、そんなこと … 』
昨日から … いや、ちょっと前から涼太くんの様子がおかしいのはわかっていた。
夜こっそりどこかに電話していたり、一人でキーボードの練習江をしていたり。
それだけじゃなくて、言動や行動も今まで以上に私にべったりくっついたりしてたり …
胸騒ぎがする。
何かわからないけど、嫌なことが起きそうな予感。
モヤモヤしているところに涼太くんも乗り込んできて、隣に座り当たり前のように私の手に手を重ねる。
「さて、行きますか」
『 … うん』
いつもと変わらない彼の様子が、余計に不安を駆り立てる。
車は会場へと向かい、私の不安を悟られないように必死に平然を装って涼太くんと会話をしていても内容が入ってこない。
「ねぇ、大丈夫 … ？」
『あ … うん、大丈夫』
「流石に今日は緊張するよね」
『そう、だね … 』
上手く笑えなくて目を逸らして顔を逸らすと、あっさり涼太くんの手に捕まってしまった。
両頬を摘ままれて、無理矢理口角を上げられる。
「Aが楽しそうにしてないと、お客さんも楽しくないよ」
そんなこと言ってる涼太君だって、辛そうな顔してるじゃん。
なんでなの？
なんで、私に話してくれないの？
私じゃ、貴方を支えることはできないの … ？
『なら、涼太くんも楽しんでよ … 』
「 … え？」
私の言葉に、涼太くんは両手を離した。
『涼太くんが … みんなが楽しくないと、お客さんも私も楽しめないのっ！！』
大好きな人1人も笑顔にできない私が、お客さんを楽しませることなんてできるわけない。
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あ - 誤字多すぎなんだけど萎えるわ (2019年11月10日 16時) (
レス) id: 75e9093654 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - okppp212さん» コメントありがとうございます！そうなんです、あの漫画モチーフで書かせて頂いております！大好きなんですよね...あのバンドが... (2019年10月16日 21時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
okppp212(プロフ) - やっぱり好きな漫画のやつだ！ってこの章で発覚して楽しみで読ませていただいてます！がんばってください！ (2019年10月16日 21時) (レス) id: fb074e63b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - こじゃるさん» コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: f9de41481b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年9月11日 14時
