#１８３ -REO side‐ ページ36
．
亜「おーい、玲於ぉ」
隼「ぼーっとしてると置いてくよぉ」
『あ、うん … わりぃ』
気付けば先に歩いて行っていた2人の後を追いかける。
今日のこの空を、Aも見てるのかな。
俺が自主退学をして以降、一切Aとの関わりを切った。
実家から引っ越して小さな1Rマンションを借りて、連絡先も全て削除。
念のため、スマホの番号もメールアドレスも変えた。
今、俺の所在を知ってるのは亜嵐と隼、それと両親 …
龍友くんと涼太くんに知らせたら、いつかAにバレてしまいそうだから2人のことも切った。
こんなにつまんない生活を送ってんのはいつぶりだろう。
亜「何考えたの？」
隼「亜嵐くん、その質問は愚問ですよ」
亜「あ、そっか … 」
俺の起こした行動に、2人は目ん玉が落ちんじゃないかってぐらい驚いて。
でも、それを否定しようとはしなかった。
「 … 早く行こ」
必要以上に俺の心情に入ってこようとはせず、一歩引いたところで見ててくれる。
それどころか、俺が退学を報告した次の日には。
隼「これで俺らおそろ」
亜「お前だけに重荷は背負わせないよ」
2人も、高校を自主退学してきたから驚きだ。
そんなバカなことも笑って解決してくれる仲間。
こいつらと一緒にいるのが、今の俺には一番安心できる場所なんだ。
俺らが向かっていたのは、町中にある一際大きいビル。
受付に軽く挨拶をして、奥にあるエレベーターへ乗り込む。
隼「今度の曲はどんなの？」
亜「まだ決まってないけど、たまにはバラードもいいかなって」
「確かに今までアップテンポな曲ばっかりだったもんな」
そして、エレベーターが着いた先に見える部屋。
そこの今の俺らのたまり場。
今までのスタジオも相当な機材が揃っていたが、ここはそれと比べものにならない。
海外の最新の機材に、音響設備。
納得のいくまで追求できる空間。
これが、俺らの新しい事務所。
オーディションの後、前の事務所を公言通り辞めた。
その後しばらくは3人で大人しく音楽を作ってたんだけど、それも飽きてきた頃。
溜まっていたスタジオに突然現れたこの事務所の社長に��PIERROT�瓩禄Δ錣譴拭�
「君たちの才能を、こんなことで潰すわけにはいかない」
また音楽が堂々と発信できる場所を、その人は与えてくれた。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 99人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「GENERATIONS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あ - 誤字多すぎなんだけど萎えるわ (2019年11月10日 16時) (
レス) id: 75e9093654 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - okppp212さん» コメントありがとうございます！そうなんです、あの漫画モチーフで書かせて頂いております！大好きなんですよね...あのバンドが... (2019年10月16日 21時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
okppp212(プロフ) - やっぱり好きな漫画のやつだ！ってこの章で発覚して楽しみで読ませていただいてます！がんばってください！ (2019年10月16日 21時) (レス) id: fb074e63b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - こじゃるさん» コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: f9de41481b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜天 | 作成日時：2019年9月11日 14時
