#１８０ ページ33
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男「先輩のことが好きですっ！付き合って下さいっ！！」
これで何回目だろう。
ベタな体育館裏だったり、倉庫前だったり。
この前は廊下で叫ばれてすっごく恥ずかしかった。
ふと触る左手の薬指に光るシルバーリング。
冷たくて、これが私を彼と繋ぎとめてれている証。
『ごめんなさい、気持ちには答えられないの』
だって、私には待ってる人がいるから …
私はこの春、最上級生・3年生になりました。
龍友くんは無事に卒業して、今は工事現場で働いている。
北ちゃんと壱馬も進級して2年生になり、今でも私のファンだと公言してくれている。
涼太くんは、今頃ヨーロッパのどこかで音楽の勉強をしているんだろうな。
あんなタイミングで留学して、てっきり退学でもしたのかと思ったら、そこは流石優等生。
ちゃんと全単位を取得して、卒業式の時に名前を呼ばれていた。
そんな涼太くんからの連絡は、3年生に上がった時以来1通も届いていない。
電話もメールも、手紙も何も来ない。
彼が意図的にそうしているんだと思うと、私から連絡するのも気が引けて送ることができないでいる。
今は6月半ば。
もう、彼と別れて半年が経とうとしてた …
男「やっぱり … 片寄先輩のことを … 」
『 … そうだよ、涼太くんのことが大好き』
後輩の横をすり抜けて、颯爽とこの場を後にした。
でも、�猯誕世�ん�瓩噺斥佞砲垢襪筏せ�ちが溢れてきそうになるのを必死に堪えていた。
腕で口元を押さえて、誰にも悟られないように校舎の中へ戻る。
2年生のフロアを抜けて、3年生のフロアへ上がろうとした時。
「Aさんっ！！」
と、教室の中から声を掛けられた。
私のことを、下の名前で呼ぶ後輩は2人しかいない。
教室の出窓から顔をひょこッと出したのは、北ちゃん。
『どうしたの … ？』
北「今日、放課後音楽室行きますか？」
『何か用があるなら行くよ？』
北「じゃ、壱馬と一緒に待ってますっ！！」
笑顔で手を振ってくる彼に、私も小さく手を振り返してこのフロアを抜ける。
あの2人がいてくれなかったら、こうして3年生としてここに居ることはなかったかもしてない。
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あ - 誤字多すぎなんだけど萎えるわ (2019年11月10日 16時) (
レス) id: 75e9093654 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - okppp212さん» コメントありがとうございます！そうなんです、あの漫画モチーフで書かせて頂いております！大好きなんですよね...あのバンドが... (2019年10月16日 21時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
okppp212(プロフ) - やっぱり好きな漫画のやつだ！ってこの章で発覚して楽しみで読ませていただいてます！がんばってください！ (2019年10月16日 21時) (レス) id: fb074e63b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - こじゃるさん» コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: f9de41481b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年9月11日 14時
