#４０ ページ40
．
やだ、やめて。
こんなの望んでないの … っ！
玲於に首を引かれて、このままだとキスをしてしまう距離。
嫌なのに、このままキスをしてしまえば楽になれるかもしれない。
でも、頭に過ったのは家族の笑顔。
お父さんとお母さん
沙耶と沙希。
そして、涼太くん。
―――――――――――――パンッ！！
彼の顔が浮かんだ瞬間、私の手が玲於の頬を叩いていた。
『あ … ごめっ』
「それが、答えなんだろ … ？」
玲於は痛がる素振りも見せず、だた地面の一点だけを見つめて呟いた。
「俺よりも、何よりも家族のが大切なんだろ … ？」
『玲於 … 』
「2人とも不器用なんだから、ちゃんと言葉で態度で示さなきゃ伝わんないのぐらい、そろそろ分かれよバカ」
玲於の手は離れ、2人の間に距離ができる。
「俺らは、このぐらいの距離間で居なきゃお互いダメになんだよ」
そう言って額を小突かれた。
私にとって、玲於がとっても特別な存在。
でもそれって、恋愛感情としての特別なんかじゃないの。
戦友というか、上手く言葉でも言い合わらせない感じの特別な存在。
だから、あの時涼太くんに言い返すならこう言うべきだったんだ。
『私の一生心から愛する人は、涼太くんしかいない』って。
「何回も同じことで悩んでんじゃねーよ」
呆れ顔の彼に、確かに前にも同じことがあったと思い出す。
『でも、その度に玲於がちゃんと教えてくれるじゃん … 』
「何を？」
『本当に大切な存在のこと』
今日、涼太くんを迎えに行こう。
ちゃんと誤って、自分の気持ちをちゃんと伝えよう。
「あと、ステージ」
『ステージ？』
「あの曲披露する場所」
そう言って玲於が鞄から出してきたのは、懐かしいあのライブハウスでの対バンライブのチラシ。
「こいつらが出てくれってさ」
彼が指差したのは、しばらく会っていない可愛い後輩たち。
壱馬と北ちゃんの2ピースバンド。
「これなら、文句ねぇだろ」
後から聞いた話、玲於が直接2人に直談判しに行ってくれたらしい。
そりゃ昔お世話になった先輩からのお願いを断るような2人ではないけど、少し実力行使し過ぎな気もするけど。
でも、玲於も��AGEHA�瓩里海箸鯊臉擇忙廚辰討い討�れていることが嬉しくてたまらなかった。
．
#４１‐RYOTA side‐→←#３９ ‐REO side‐
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「GENERATIONS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜天(プロフ) - こじゃるさん» ありがとうございます(^ω^) (2020年2月26日 17時) (
レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新頑張ってください。 (2020年2月25日 22時) (レス) id: 2442b06a12 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - こじゃるさん» お待たせしてしまって申し訳ございませんでした...これからもどうかよろしくお願いします！！！ (2020年2月18日 14時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新待ってました。ありがとうござます！ (2020年2月17日 21時) (レス) id: 2442b06a12 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 華凜さん» コメントありがとうございます！玲於ちゃんのお話は色々考えているので、投稿するまで待って頂ければ幸いです。 (2020年1月6日 19時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜天 | 作成日時：2019年10月18日 14時
