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どれぐらい走ったんだろう。
寒くて悴む手で振り落とされないように必死に智くんにしがみついてたから手が痛い。
出たのは昼間だったのに辺りはすっかり真っ暗になっていて、5時のチャイムが辺りに響き渡る。
山の中にある小さな町で、昔ながらの�狢眠杙匆悪瓩判颪�れた店の前でバイクを停めて遠慮なしに中に入っていく智くん。
智「真美ぃ、ばあちゃぁん、ただいま」
智が店の中で叫ぶと置くからちょこっと女の人が顔を出す。
智「お、真美」
真美「おかえ … 」
彼女は俺のことを見るなり、黄色い声にも近い悲鳴を上げた。
真美「え、嘘ホントに連れてきたのっ！？」
バタバタと外に出てきて智くん越しにジロジロ見てくる真美ちゃん。
「 … どうも」
真美「は、あ、いらっしゃいっ！！」
町でファンに遭遇した時と同じような反応。
智くんの背中を「やばいやばい！本物だ！」って言いながらバンバン叩いていて、叩かれてる人は「いてぇ」と言いながらも顔がニヤけてる。
というか …
「 … 似てる」
智「だろ？」
彼女をジーッと見つめてると愛しいあの人の姿が重なる。
見た目がAと瓜二つ。
真美「ぁ … もしかして」
智くんから聞いたことがあったのか真美ちゃんは俺ことをチラッと見て視線を落とす。
「大丈夫、AはAだし、真美ちゃんは真美ちゃんだから」
真美「ありがと、ございます … 」
智「ガッチガチだな、お前。笑」
鼻で笑わう智くんに真美ちゃんが肘鉄を食らわせて、彼が悶える。
幸せそうじゃん、お兄ちゃん。
こっちまでその幸せが伝わってきていつしか俺も一緒に笑ってた。
智「和、明日仕事は？」
「昼からテレビの収録」
智「んじゃ、朝帰れば間に合うな」
なんも予定聞かないでいきなり連れてきて勝手に予定決めないでくださいよ、おじいちゃん。
昔からこんな感じだからもういいけど。
真美「泊まってくの … ？」
智「和の布団ある？」
真美「あ、あるけど … 」
「嫌なら他の宿探すから大丈夫だよ」
真美「い、いや！大丈夫ですっ、泊まってって下さいっ！！」
あとからわかったことなんだけど。
この子、俺のファンらしい。
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夜天(プロフ) - 玲さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、虹きみを読んで頂きありがとうございました！ (2020年1月6日 19時) (
レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - meiさん» コメントありがとうございます！顔面をそんなにして頂いたなんて…ありがとうございます！ (2020年1月6日 19時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 久しぶりに沢山泣きました。こんな感動する小説を書いてくださりありがとうございました (2019年12月14日 4時) (レス) id: cd190f001a (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 泣きすぎて顔面とんでもないことになってしまいましたw感動しました！ありがとうございました！ (2019年11月25日 15時) (レス) id: fd406e97dc (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - PEANUTSさん» コメントありがとうございます！その言葉が何よりの励みです！ありがとうございます (2019年5月29日 18時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年5月19日 22時
