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2階は居住スペースらしく、階段を上がって智くんが普段使ってる部屋に俺は泊まることになり。
もうここに住んでるんだなって思えるぐらい画材やらなんやら畳の上に転がってる。
そこに布団を運び込んで2人並べて修学旅行みたいになってしまった。
智「真美のとこで寝よっかな、俺」
「俺と寝るのじゃ物足りない … ？」
智「そうじゃねぇけど、1人の方が良いのかなって」
「 … 変な気使うのやめてください」
俺は窓際に座り、窓枠に腕をかけて空を見上げた。
そこに大きな月と綺麗な星空が広がっていて、都会では見れない風景だった。
「 … ありがと、連れ出してくれて」
智「おう」
照れたように鼻を指で触り、ニカッと笑う。
それをフッと笑い、俺が1番気になっていたことを聞いてみる。
「あの子 … 」
智「真美のこと？」
「ホントにAに似てる … 」
智「俺も初めて会った時、びっくりした」
立ち上がって俺の向かいに座り込み、俺と同じように窓枠に腕をかけて空を見る。
智「今年の夏にここに迷ってきて、ウロウロしてたら真美がいてさ … 一瞬Aと勘違いした」
「遠目から見たらわかんないよ、あれは」
智「しばらくここにいるうちに中身は全然違うってことに気付いて、Aを重ねることはなくなったんだけど … 」
智くんが口篭り、夜空を見上げてため息をつく。
智「 … Aが死んでから、また彼女がAに見えてきた」
辛そうに目を細めて、キリッと歯を食いしばる音が俺にまで聞こえてきた。
智「違うって分かってんのに、ふとした時やっぱりAに見えてきて … 」
「だから俺をここに連れてきたんでしょ」
顔を伏せてしばらく黙ってると小さく頷き、今まで見たことないぐらい悲しそうな辛そうな目で俺のことをじっと見てくる。
智「好きなのに、なんでこんな思いしなきゃなんねぇの」
俺だってまだ乗り越えられた訳じゃないのに。
そんなこと言われたって …
「 … なら、別れればいいじゃん」
智「 … っ」
「そんなに彼女にAのこと重ねるなら離れた方がいいんだよ」
智「それは … 」
「それでも傍にいたいっていうなら」
彼が続けようとした言葉を遮った。
「ワガママ言ってんじゃねーよ、いい歳こいて」
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夜天(プロフ) - 玲さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、虹きみを読んで頂きありがとうございました！ (2020年1月6日 19時) (
レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - meiさん» コメントありがとうございます！顔面をそんなにして頂いたなんて…ありがとうございます！ (2020年1月6日 19時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 久しぶりに沢山泣きました。こんな感動する小説を書いてくださりありがとうございました (2019年12月14日 4時) (レス) id: cd190f001a (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 泣きすぎて顔面とんでもないことになってしまいましたw感動しました！ありがとうございました！ (2019年11月25日 15時) (レス) id: fd406e97dc (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - PEANUTSさん» コメントありがとうございます！その言葉が何よりの励みです！ありがとうございます (2019年5月29日 18時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年5月19日 22時
