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#23 -RYOTA side- ページ23

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高校は親に干渉されたくなくて、ほぼ無理やり今の公立の高校に入学した。



一人暮らしはそれは許して貰えなかったけど、ほとんど家にいない両親だから関係ない。









それまで親の敷いたレールの上を歩いてた僕にとって、初めての外の世界でどうしていいのか分からずに孤立してしまった。



話しかけられても下心丸出しの女の子達ばっかりで、男の子は誰も俺に寄り付かない。



でも、それが平和で俺には丁度いい。



なんて思ってた。









放課後、大好きなピアノのある部活で使われてない音楽室を見つけた時はホントに嬉しかった。



家にあるピアノとは比べ物にならないぐらいおんぼろだったけど、それはそれで味があって好き。



僕が生まれる前に寄贈されたと刻印されたピアノ。



調律はちょっとズレてて、初めて弾いた時は笑っちゃったんだっけ。









入学して半年ぐらい経ったある日、台風で電車が止まって帰れなくなったことがあった。



徒歩の人や、自転車バイク通学の人達は天候が悪い中頑張って帰ってたけど、電車通学の人達はみーんな学校に缶詰状態。



まぁ、しょうがない。



呼びたくはないけど、いざとなったら家に連絡すれば誰か迎えにくるのだろうと軽く考えて、音楽室へ向かった。









でもそこには、ピアノをピアノだと思ってないヤツらが溜まってた。



屋根に座ったり、鍵盤蓋に足を掛けて座ってたり。









「楽器はそうやって扱うものじゃない」









思わず声に出てしまい、一般的に不良と言われてそうなヤツらの視線が僕に集まる。



男「あ?誰だ?」



男「あれだよ、王子とか呼ばれてるやつ」



ピアノから離れてくれたものの、僕の前に並ぶ不良達に今にも取って食われそうな勢い。









龍「そんくらいにしときって」









僕の後ろに居たのは同じクラスの数原龍友だった。



ガムを噛んでてコイツもいかにも不良ってスタイルで、僕の平和な学校ライフが終了するのかと思ったら …



数原くんの顔を見たら、不良たちは血が青ざめてさっさと出ていってしまった。









拍子抜けな展開に目を丸くしてると、数原くんはいきなり笑す。



え、なに … ?この人、いろんな意味でやばい人 … ?



距離を取ろうとした時、「逃げんなよ」って笑顔で止められた。



「別に … 逃げてなんか … 」



龍「王子って言うんはルックスだけなんやな。笑」









なんかコイツムカつく、それが龍友くんに対しての第一印象だった。



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設定タグ:GENERATIONS , 片寄涼太 , 佐野玲於   
作品ジャンル:恋愛
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夜天(プロフ) - 美心さん» 亜嵐くんの誕生日ですか!?羨ましい(泣)移行先でもよろしくお願いします! (2018年11月10日 9時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
美心(プロフ) - 私は8月4日に参戦して来ました!更新頑張ってください! (2018年11月9日 22時) (レス) id: 3a297c68b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 佐野玲於の名無しのfanさん» ありがとうございます!まだまだ最後を迎えるのは先なので最後までどうかお付き合いください! (2018年10月16日 7時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
佐野玲於の名無しのfan(プロフ) - オチが気になる〜!!読み終わったとき心臓がキュンキュンします!続き頑張ってください! (2018年10月16日 0時) (レス) id: 24c1463825 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - あゆんさん» ありがとうございます!これからもきゅうってさせちゃいます!! (2018年9月30日 6時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜天 | 作成日時:2018年9月10日 23時

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