★社長の過去-1- ページ5
社長キム・テソンside
ヨングクを追いかけて、カン室長もここへやって来た。
続いて、B.A.Pのメンバー達も駆けつけてみんなが揃った。
病院からの連絡で、マネージャーのスアが居なくなったとの事。
「みんなどうなってるんですか?一体何があるんですか?」
日頃穏やかなヨングクが叫んだ。
今まで秘密にしてきた事を話す時が来たと思った。
「私の両親は私が中学生の時に事故で他界して、私は父方の祖父母に引き取られたんだ。祖父母は資産家な上、両親の保険金まであって何不自由ない暮らしをさせてくれた。そんな祖父母も私が大学生の頃他界して。私はひとりぼっちになったんだが。祖父母の残した多額の財産を手にして、若気の至りとでも言うのか…遊んで暮らすようになり、みんな私にすり寄ってきた。私はそれが金のせいだとは気づかず、自分が王にでもなったかのように毎日豪遊して暮らした。」
「それが、ミヨンに関係するんですか?」
途中で口を挟んだヒムチャンに室長が、「最後まで聞け。」と注意した。
「ある日、家の玄関前に生まれたばかりの子供と、父親はあなた…と書かれた手紙とDNA鑑定書が置かれていて途方に暮れた。学校にも行かず、毎日豪遊して暮らしたせいで財産もあっという間に底をつきそうになり、大学はいつまでたっても卒業できず、はじめて自分の過ちに気がついた。そんな時に先輩と再会したんだ。」
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作者名:ayu | 作成日時:2015年2月15日 0時