ゆらりゆれる初恋心【JM】 (ページ10)

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Episode 10 ページ10

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「なにやってんの？」

「きゃっ、びっくりした、」

教室でひとり、あるカバンを見つめていると

スンアが帰ってきて驚かされた。

「…あ、パクくんも残るんだね？」

「そうらしいね、今カバン見て驚いてたの」

「残るタイプじゃなさそうなのに」

「一生懸命なのはいい事じゃん」

スンアは部活のマネージャーをしているからと

さっきから教室を何度も出入りしている。

逆に私はどの部活にも入っていないから

ずっと教室にいる。

その間、" 推し " であるパクくんがいつ帰ってくるのか

それが気になって仕方がない。

あの襟事件から1ヶ月。一度も話していないから

もう一度話してみたいなぁ、なんて思ってみたり。

「…実験のレポート、ちゃんとやろうかな」

レポートの内容は、水性ペンのインクを使ってどうにかする。

…そのどうにかっていう部分がよく分からないから

やる気が起こらない。

「…あー、ちょっとトイレ行こう」

ランは先に帰ってもらったからもういないし

スンアは部活のことで忙しそう。

パクくんが来る前に髪の毛でも綺麗にしておこうかな、なんて

柄でもない思考回路を働かせて教室を出ようとした

そのとき__________

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